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標的21 ページ21

「……アホ共は呼ぶなって言ったのに」
「はひ!?誰のことですか!?」
「そっか。じゃあね獄寺」
「オレがアホだってのかよ!?」

人数がどんどん増え、結局いつもの大所帯で商店街に集まった。
この二人は仲が良いんだか悪いんだか……

「二人とも、いきなりだったけど予定とか平気だった?」
「うん、大丈夫だよ!」
「はい!誘ってくれて嬉しいですー!」
「そっか!よかったぁ」

京子ちゃんもハルも楽しそうだ。
何よりツナがさっきからチラチラと京子ちゃんを見つめている。
……まあ、元気になったならいいか。

「あれ、ランボは?」

そう言って当たりを見渡すツナ。
確かに、ランボの姿が見えない。
見ると、ペットショップのケージの中で爆睡している。
相変わらず自由だなあ……

その後もツナはランボに振り回されて、京子ちゃんどころではないようだ。
ようやくランボを連れ戻しベンチに座るツナ。
なにやら京子ちゃんと話している。
影からニヤニヤ観察していると、突然後ろから声をかけられた。

「A、何やってんだ?」
「あ、山本!しーっ、今な……」

ツナが……と言いかけた所で、それは遮られた。

「ッ!?」

突然、爆発音が響き渡る。
その音を聞きつけて、獄寺達も集まって来た。

「アァ!?何だよあれ!!」

……この感じ。
間違いない。
スクアーロが来たんだ。

「おいオレらも避難するぞ!」
「あ、待って山も……ッてツナぁー!?」

見ると、ツナは丁度吹っ飛んで来た少年__バジル君の下敷きになっている所だった。
忘れてた……ごめんよツナ……
私たちは慌てて駆け寄る。

「十代目ー!」
「大丈夫かツナ!」

大きなケガはないみたいだ。
と、安心したのもつかの間。
頭上から、痺れるようなクソデカ大声が響く。

「ゔお゛ぉい!!なんだァ?外野がゾロゾロとォ…邪魔するカスは叩っ斬るぞォ!!」

うっせええええ!!!
こんなハイパーボリュームだったっけ!??

「ヒイッ何なのあの人〜!!?すんげーヤバいよ!!」

狼狽えるツナたちの元に、どこからともなくリボーンが現れる。

「女子供は避難するぞ」

そう言って、京子ちゃんたちを誘導していく。

「おい、お前は行かねーのか」
「大丈夫なんだぜ!キラッ」
「そうか。危なくなったらすぐ逃げろよ」

それだけ言うと、そのまま行ってしまった。
私のドヤ顔は完全にスルーされたようだ。
よし今のことは忘れよう。
今は、少しでもみんなの傷を減らすにはどうすればいいか考えなきゃ。

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あなたの死ぬ気の炎の属性は……


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佐乃(プロフ) - 白露さん» ありがとうございます!夢主ちゃんの寝床はそのうち出るかもです……笑 (2019年7月27日 20時) (レス) id: 0f99d84b60 (このIDを非表示/違反報告)
佐乃(プロフ) - サクラさん» ありがとうございます! (2019年7月27日 20時) (レス) id: 0f99d84b60 (このIDを非表示/違反報告)
白露(プロフ) - 面白いです。続きが楽しみです。   ヒロインちゃんは結局どこで寝泊まりしてるんだろうw (2019年7月27日 17時) (レス) id: 5376065075 (このIDを非表示/違反報告)
サクラ(プロフ) - 物凄く面白いです。 (2019年7月27日 16時) (レス) id: fa117b4385 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:佐乃 | 作成日時:2019年7月26日 19時

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