【銀魂】逆ハーなんて平和の妨げ補正いらん

第18訓 ページ20

私は馬鹿なのか

真選組が懲りずに私をスカウトするという事は

私を狙ってるおまわりさん(仮)は沖田だけではないのだ

だが沖田の存在感があまりにもでかすぎて忘れていた


『おい、離せって土方！』

土「うるせー、黙ってついて来い」


一応こいつも気を付けなきゃいけない存在だった

何せ鬼の副長だ

あまり逆らい続けると切腹させられそうだ←

てっきり屯所に連れ込まれるのかと思えば違った

この前の何処かの誰かさんのように路地裏に連れ込まれた

警察は路地裏好きなんだな←


土「この前…総悟に何された」

『はぁ？沖田？

あー…今と全く同じ事されたな

いいのか？今の状況だとアンタもあのアホと同類になんだぞ？』


プライドの高い土方なら一緒にされるのは嫌

…なはず

しかし私の予想は見事に真っ二つに裂かれた


土「言われなくても俺はあいつと同類だ

俺もあいつもお前を狙ってる狼…

お前は俺達に狙われてる兎だ」


知るかんな事！！

あと私は兎よりハムスターの方が良かった←

だってハムスター小さいし可愛いし飼いたくなるじゃねぇか

あっ…けどこいつらからすれば私はそのハムスターなんだろうな…(遠い目)


土「さぁどうする？

このまま俺の言う事を聞いて真選組に入った方が身のためだぞ」


身のため！？

つまり断り続けたらやっぱ切腹か！？

いいのか警察が一般人のか弱い女子を脅して←

様々な発想が出てきて混乱するものの、

すぐに平常心を取り戻した私は腹を括って断りを入れる事にした


『いい加減にしろ

何度も言うけど私はぜってー入らねぇ

あんまりしつこいと……

見廻組に訴えるからな』

土「！」


…やっぱり効果あったな

見廻組、真選組にとってはおそらくライバル的な存在

生前は見廻組を知らなかったから、神ちゃまに教えてもらったのだ


土「お前…あいつらに会ったのか？」

『いや、会ってねぇ

だからこそ都合良いんだよ

向こうからすれば私は完璧一般人…

一般人をつけまわす警察なんて聞いたら黙ってねぇだろうな』


この時、私の勝率は高かったはずだ

なのに何故か土方は余裕そうに笑っていた


土「なるほどな…よく考えたじゃねぇか

だがな、生憎あいつらはそこまで御人好しじゃねぇ

おそらく見知らぬお前のお願いなんざ聞いてくれやしねぇよ」


……ま、そりゃそうか…

そんな何でもかんでも都合良く事は進まねぇよな

だとしても此処で諦める私じゃねぇ

油断してる土方の腕を振り払って逃げ出した

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