霊感少女と地縛霊［地縛少年花子くん］ (ページ29)

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24話・返事は？ページ29

貴方視点

花「俺がキサラギを守らせて」

そう言った花は、いつもの何倍かっこよく見えた。

告白されるなんて初めてだし…

それだけなら嬉しいんだけど…

キ、キスされたんだよっ！

貴「キスされるの初めてだったのに…」

思わず声が出る。

やばい、完全に聞かれてたっ

でも花はニヤニヤとしながら

花「ふーん？そーだったんだ～。キサラギのハジメテは俺ってことだよね！」

と言ってくる。

もうムリ………

貴「返事は明日の夜ねっ！」

そう言って旧校舎を飛び出した。

家に帰って明かりをつけると、すぐさまベッドに飛び込んだ。

貴「…まだ…感触があるよ……」

正直、キスされたのは嫌だったわけじゃない。

むしろ嬉しかった…？

貴「～～⁉///」

もう今日は寝るっ！！！

ー次の日ー

寧「Aちゃんおはよ～」

貴「寧々ちゃんおは…」

寧「どうしたの？」

明らかに元気のない私を心配してくれるみたい。

でも今はそんなこと考えてる暇がない！

今日の夜、結論を出さなきゃいけないんだ

どうすればいいんだろ…？

花と居ると楽しいし、元気になれるし…

たまにふざけたりするけど、ドキッとする時もある

この気持ちは…なんなんだろう…

貴「花！」

私は女子トイレの扉を思いっきし開けた。

もう夜の7時。

普通なら誰もいないけど…

花「キサラギ…！」

貴「…あのね」

軽く深呼吸をする。

貴「昨日の返事、ちゃんと今ここでさせて欲しいの」

花「…うん」

少し花の元気がないような気がする。

緊張してるのかな

でも私もすっごく緊張してるんだからね！

貴「あれから私なりにたくさん考えたんだ。」