霊感少女と地縛霊［地縛少年花子くん］ (ページ26)

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21話・ミサキ先生ページ26

寧々視点

こんにちは！

愛されヒロイン(予定)八尋寧々です！

消えた友人の行方を追って、学園七不思議が二番目ミサキ階段に乗り込んだ私達。

最深部にある“依代”というものを探してるんだけど…

花「ここ最深部じゃなかった」

えっ？

花「んー、上じゃないなら一番下かな？」

え？

かくして私はーー

ザワ…ザワ…

多分最深部に着きました！

早く依代を探さない

とっ⁉

何かに足がぶつかってそこにはノートが落ちた。

「秘、見るべからず」

って書いてあるけど…あからさまに怪しい…！

ノートを見てみると

“きようわせいとおおどかしたたのしいかった”

“やめましょう岬”

岬…ミサキって…

上に居た女の人…？

ノートをパラパラとめくると写真が出てきた。

“きょうはミサキとほかのこと「しゃしん」をとりました”

写真には、大勢の子供と男の先生が笑いながら写っていた。

この男の先生が“ミサキ先生”？

…じゃあやっぱり上に居た女の人はミサキ先生じゃなかったんだ

そんなことを考えていると

貴「やほ～」

Aちゃんが来た

寧「Aちゃんっ！」

良かった…。一人だったから寂しかったのよね…

貴「なんかいいの見つけた？」

寧「うん！」

このノートのことを教えると

貴「じゃあ次のページも見ようよ」

“ミサキにかみ切りばさみをもらいました。はさみはほこらにだいじにいれておいてあげます”

“良かったですね岬”

これは…

寧「この子先生が好きなのね！わかるなぁ～。私も幼稚園の頃は「寧々ちゃん？」

Aちゃんの次のページを見せろという圧が凄いので見てみると

“今日はミサキが来ませんでした”

“今日もミサキが”

“今日も”

“今日も”

“今日こんな噂を聞きました。このあいだこのきざはしで事故があり、教師がひとりここから落ちて死んだそうです”

“死ぬってどういうことかしら。次ミサキに会ったら聞いてみよう”

いつものコメントが、ずっとない…

ページをめくり続けると

“ミサキはもうここには来ないのかもしれない”

“仕方がないからミサキを作ることにしました”

寧「な…っ」

さっきの…人形にされた子達は…

貴「…そういうことだったんだ」

？「何をしてるの？」