霊感少女と地縛霊［地縛少年花子くん］ (ページ15)

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14話・大丈夫ページ15

すると、花子くんとAちゃんはにこっと笑った。

花・貴「そんな顔すんなってぇ/しないでヨー」

花・貴「大丈夫、ちゃんと助けるさ/よ」

そう言うと、花子くんは私のほっぺをムニムニと触ってきた。

花「前にも言ったろ。俺は七不思議の七番目。ヒトと怪異の関係を正しく保つ義務がある。もちろんヤシロにも手伝ってもらうけどね」

寧「花子ぐん…」ぐす…

貴「ヨーシヨシヨシ」

Aちゃんが、頭ぽんぽんしてくれた。

落ち着く…。

光「花子テメー先輩を境界に連れてくつもりだろ！」

花「まぁそーだけど」

あ、やっぱり？

光「オレも行くぞ‼そんな危険な場所にお前と先輩たちを行かせられねぇからな…」

光「先輩達はオレが守る‼」びし！

貴「おぉ～」パチパチ

Aちゃんが軽い拍手をした。

光「いーけど…少年は俺の助手じゃないし守ってあげないよ？キサラギは女の子だし別だけど」

光「テメーの助けなんざ借りっかよ‼」

すると、花子くんは青白い顔で

花「肉片になっても知らないよ」

と言った。

源くんも、青白い顔になった。

光「にっ…じょっ…」

光「上等だオラァ‼」

花「アハハ」

二人が喧嘩しているところを、ぼーっと見てた。

寧「もー…」

“寧々ちゃん！”

葵の姿が頭に浮かんだ。

葵…きっと助けてあげるからね…

こうして黄昏時、美術室前のB階段に来た。

ピチョン…ポタ…パチャ…

私と源くんはきっと顔が真っ青。

黄昏時に犠牲者の血が…ってこれのこと⁉葵…

光(せせ先輩達は何があってもオレが守る…。ついでにコイツも払う‼)

花「…」

貴「ねー」

Aちゃんが話しかける。

光「なんすかッ、如月先輩ッ」

貴「光って今…

彼女いる？」

花・寧・光「へ？」

三人同時にハモった。