霊感少女と地縛霊［地縛少年花子くん］ (ページ12)

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11話・事件ページ12

寧「な…」

寧「ない！花が全部なくなってる！」

貴「教室の周り探したけど、どこにもなかった…」

どうして⁉

誰かが片付け…

まさかもっけちゃんとか⁉

教室の端にいる勿怪をみるが、特に変わった様子は見られなかった。

貴「寧々ちゃん！」

寧「なに？…って！！」

貴「葵ちゃんの席がないよ！」

席の中央に葵の席があったはずだが、ぽっかりとなくなっていた。

すると、先生が教室のドアを開いた。

先生「朝礼始めるぞー」

貴「先生っ！あのっあそこにあったお花…どこ行っちゃったか知りませんか？」

先生「花？」

寧「葵が花当番で…」

先生「花の当番なら」と、教壇の端にある所を指差す。

貴「なっ、なにあの草⁉」

先生「夏の当番はあいつだぞ。それにアオイって…」

先生「そんな名前の奴、このクラスには居ないだろう」

先生の一言に、思わず目を見開いた。

いてもたってもいられなくて、教室を飛び出した。

貴「寧々ちゃん⁉先生、私寧々ちゃんを追いかけてきますっ」

Aちゃんがそう言った気がした。

先生まで…みんな一体どうしちゃったの⁉

葵…

貴「寧々ちゃん…！」

後ろから、Aちゃんが私を呼んだ。

貴「スマホで、一回葵ちゃんのお家に連絡してみようよ」

そう言われてやってみたけど…

「うちにそんな名前の人は居ませんけど…」

居ない！？

そんな…

葵のお母さんまで…