＊私のドリーム・ヒーロー＊ (ページ6)

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【Episode】part6;No side ページ6

蜜愛「……うん！それでもヒーローになりたいと思う！！私はオールマイトのように皆を助けて、悪い者を倒して、皆の嬉しい笑顔を見て、幸せと希望、安全を齎したいの。だから、私はなるよ」

　百合朝と正祈は目を見開く。蜜愛のその決断で驚いたことでもあるが、この時の蜜愛の瞳は真剣の眼差しだった。2人はこの時、蜜愛は中途半端な覚悟ではなく【その事実と自分の弱さを知った上で】覚悟を持って告げた、と。

　2人同時に溜息をした。実は、2人は最初から分かっていた。【蜜愛にどんなにも事実や危険性を言っても、自分が言ったことをめげない】ということを。

　だから、2人は溜息を合図に【諦めた】ことを表した。

百合朝「そう。じゃあ頑張りなさい。蜜愛の夢を叶う為に、誇れる自分になる為に望むまま、願うままに背一杯努力して立派なヒーローと小説家になりなさいね」

正祈「蜜愛、僕は嬉しいぞ！ヒーローも小説家になると決めた蜜愛が凄いと思う。僕は蜜愛に自由に好きなようにけど生きて夢を追いかけて欲しいんだ。僕はまだ心配で不安だけど、蜜愛なら出来ると信じてるよ。だから蜜愛、頑張れよ！！」

百合朝「パパとママは蜜愛の夢を応援するよ」

蜜愛「ありがとう！！ママ、パパ、私はいっぱい頑張るよ。私の夢のヒーローと小説家になってみせるよ！！」

百合朝「ただし、約束してもらうよ」

正祈「嗚呼」

蜜愛「約束？先したのよ」

百合朝「それはママとの約束よ。今からママとパパと約束するよ」

正祈「ゴホン、蜜愛改めて新しい約束をするよ。まず1つ目、絶対に無理をしないこと」

百合朝「2つ目、なるべく怪我をしないこと」

百合朝・正祈「「そして3つ目、絶対に生きること」」

正祈「夢を叶えて欲しいけど、何よりも蜜愛に生きて欲しい」

百合朝「蜜愛は私達の愛しくて可愛くて大切な大切な娘だからね。だから、絶対に生きてね」

正祈「約束だぞ」

蜜愛「うん！約束する！！」

　これは、“ただの者”だった少女は、あの超有名なヒーローを目指すことになり、絶対に巡り会えるはずではなかった運命に幕は上げる。

　希望と愛と夢の物語である。