犯人【誘拐リク】 ページ18
side鶴丸
ボロボロの光坊が目覚めたのは、あれから2日後だった
光坊は目覚めるなり布団から飛び出て、本丸から出て行こうとした
『馬鹿！やめろ！！』
通りかかった主が咄嗟に止めて光坊を布団へと戻して...今の状況だ
燭「ごめんっ」
光坊は先程からそれしか言わない
布団を握りしめ、主を見る顔は悔しそうに、
それでいて罪悪感が滲み、歪んでいた
『...みっちゃん』
燭「ごめん、ごめんね主...ごめん。僕が居たのに...僕の目の前でっ...本当に、ごめんね」
主の言葉が聞こえないのか、ひたすらに謝る
光坊に主は怒鳴った
『光忠！！』
その声に驚いたのは光坊だけでなく、今いる
俺や、加州、山姥切、数珠丸も驚いた
主が光坊を光忠と呼ぶ時は、必ず何かある
『謝るな。お前達に何があったのか..ちゃんと聞かせてくれ』
真っ直ぐと光坊を見つめ言った主に
光忠はやがて重たく口を開いた
燭「..お昼すぎ、だった」
光坊の口から語られた真実..
その話に主の表情はみるみる怒りに染まり影が
落ちる
昼餉を食べて、午後の収穫をしていた時に
いきなり襲われたそうだ
光坊は二人を庇い、何とか対抗した
だが相手は端からチビ達を狙っていたらしい
三人で光坊を引きつけ、光坊がその三人に手一杯
になっていた時...残りが攫ったとの事だ
燭《！三日月君！！一期君！》
光坊はすぐさま気づき、
気を失わされた二人を救おうとしたのだが
燭《っ..》
後頭部に凄まじい衝撃が走り、目が眩んだという
思わず膝をついた後も、脇腹などを蹴られ殴られ
とうとう立てなくなった頃に、右手首の筋を
斬られた
『女の顔は見たのか』
主が問うと光坊は頷いた
『俺達の..知ってる奴か』
燭「主は知らないかもしれないけど...僕は良く知ってる」
その言葉に主は眉を顰めた
燭「主がいない時の演練の時に、良く僕達に絡んできてたんだ...」
『..』
燭「二十前半の..女だよ.....本丸番号は、117532..東北方向の有力者だ」
それを聞くと主は立ち上がった
「主..」
『加州、鶴丸、山姥切、数珠丸..今すぐ戦闘服に着替えろ。後青江も呼んで、門の前に集合しろ』
俺が声をかけると、主はそれだけ言い残し
乱暴に襖を閉めて出ていった
燭「...鶴さん、僕」
「光坊、もう謝るな」
今にも泣きそうな光坊を振り返り、俺は言う
「チビ達は絶対に取り戻すし、お前を責める奴等は此処にはいない...だからもう謝るな」
燭「っ..」
思わず俯いた光坊の頭を最後に一撫でし
俺は三人と共に部屋を後にした
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風船ガム - Nさん» はい！ありがとうございます！と、吐血...！？ 鶴丸「ちぃはくのか？.....いたいか？なでてやるぞ」...楽しみにしてて下さい！ (2018年8月14日 19時) (
レス) id: 4ad624ef5c (このIDを非表示/違反報告)
N - 朗報を拝見しました！またお話しが出来るとの事で、今からすごく楽しみです。あの可愛すぎるちびちゃんたちや、保護者たちの生活が読めると思うと、吐血しそうです。楽しみにしています！ (2018年8月14日 16時) (レス) id: c29f3ad4da (このIDを非表示/違反報告)
風船ガム - Nさん» 初めまして！ありがとうございます！そんな...虜にしてしまいましたかｗ.......本当にありがとうございます！頑張ります！ (2018年8月14日 16時) (レス) id: 4ad624ef5c (このIDを非表示/違反報告)
N - 初めまして。作品を拝見致しました！とても素晴らしい作品ですね。何度も読んでいますが、読むたびに、色々な魅力を感じられて、今ではすっかり貴女様の作品の虜になっています！これからのお話しの展開が楽しみです！ (2018年8月14日 13時) (レス) id: c29f3ad4da (このIDを非表示/違反報告)
風船ガム - mii(｡ρω-｡)さん» それは良かったです！...こちらこそ返信が遅れて申し訳ございません！！ (2018年8月13日 19時) (レス) id: 4ad624ef5c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：風船ガム | 作成日時：2018年1月11日 21時
