◇Story236 ページ36
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「あの...祭りではごめんなさい...」
祐希くんと同じ時間にバイトが終わったから
帰り道が同じ私たちは同じように家に向かう。
結局言う時間がなくて、今しかないと思って言うと
一瞬ちらりとこっちを見たあと、サッと歩き出してしまった。
「探した時間が無駄でしたね」
そして、バサリとそう言い放つのだ。
う...申し訳ない...
「本当...ごめんなさい」
「別にそんな気にしてはいませんけど」
もう一度謝ってみれば、そう言われる。
表情が見えないし、見えても基本無表情だから
その言葉の真偽は読み取ることができないのだけど。
「一緒にいた人、彼氏ですか?」
「...へ」
何言えばいいか分からないと思ってそのまま黙っていれば
少しの沈黙の後、祐希くんがそう聞いてきた。
一緒にいた人、って櫻井くんのことだよね...?
「ち、違いますよ...!」
慌てて否定する。
なんで、祐希くんはそう思ったの
どう見ても、彼氏には見えないと思うんだけど...
だって、あんなかっこいい人に私が....
「まぁ、そうですよね。釣り合わないですよね」
...言われてしまえば、またズキリと胸が痛む。
傍から見てもそうなら、やっぱりそうなのだ。
つらいと思ってしまうけれど。
「...あれ、水原さんじゃん」
「え...」
痛む胸をギュッと押さえながら歩いていると
ふと聞き覚えのある声が私の名前を呼んだ。
「二宮くん...?」
「バイト帰り? お疲れさーん」
見れば、笑顔で手を振る二宮くん。
なんでここにいるんだろう...?
「じゃあ、また」
それを見た祐希くんがそれだけ言ってスタスタと歩いていった。
「今の子がバイトの年下くん?」
「あ...はい」
「へぇー、なんか話してたの?」
「え、いや特には...」
「ホントに? 泣きそうな表情だけど」
「え!?」
二宮くんに言われて、ギクリとする。
泣きそう、というわけじゃないけれど、胸が苦しいから。
「翔ちゃんのことかな〜?」
二宮くんは、実は心が読めるんじゃないだろうかと思えてしまう...
「図星だね。俺で良かったら聞くよ」
「...私釣り合わないですよね、櫻井くんに」
言われるとつい、ぽつりと言葉に出てしまう。
聞こえるか聞こえないかくらいの小さい声でそう言えば、ふっと二宮くんが笑っていた。
「恋愛は、釣り合うかどうかじゃないんじゃない?」
"性格は釣り合ってるけどね"と。
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あんでぃー - ことみさん» ありがとうございます！ そう言っていただけて嬉しいですm(_ _)m 修学旅行考えておきますよ！できれば私も書きたいです (2016年10月30日 1時) (
レス) id: 87b0bbe0e9 (このIDを非表示/違反報告)
あんでぃー - らいむぎさん» コメントありがとうございます(*´ω`*) キュンキュンしてくださって嬉しいです笑 今後もよろしくお願いします！ (2016年10月30日 1時) (レス) id: 87b0bbe0e9 (このIDを非表示/違反報告)
あんでぃー - keiさん» 作者にも読者にも忘れられるわんちゃん…笑 そう言っていただけて光栄です！Part7もよろしくお願いします！ (2016年10月30日 1時) (レス) id: 87b0bbe0e9 (このIDを非表示/違反報告)
あんでぃー - のりさん» ありがとうございます！そうなんですか？近所なんですね！笑 移行したので今後もよろしくお願いします（^人^） (2016年10月30日 1時) (レス) id: 87b0bbe0e9 (このIDを非表示/違反報告)
ことみ(プロフ) - ふとこの小説に出会ってからずっと更新を楽しみに読ませてもらっています！あんでぃーさんの書く小説の雰囲気や世界観がすごく好きです。これからも楽しみにしています！修学旅行も読みたいなー笑 もし出来たらお願いします！ (2016年10月29日 16時) (レス) id: b4dec6db72 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんでぃー
| 作成日時：2016年10月12日 21時
