◇Story180 ページ20
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落ちてくると思った手は
いつまでたっても私のところには来ないから
薄く目を開いた。
そしたら、目の前の子が
私の後ろを見て、腕を上げたまま驚いたように目を見開いているから
...ゆっくりと振り返った。
「A...?」
...心臓がうるさい。
だけど、今度は恐怖感からじゃなくて。
その人の、仕草ひとつでいつだって心臓はうるさく鳴る。
だから、今、いつもはあまり見せない眉間に皺をよせている彼の表情でも、
ただそこにいるだけで、私をドキドキさせるのだ。
「さ、くらい...くん...」
ふっと、
私の右腕にかかっていた力が抜ける。
だけど、もうそっちを見る余裕はなくて
...櫻井くんが目の前にいたら、目を逸らせなくなるのだ。
「ねぇ...君たち、Aに何してたの?」
なんだか、櫻井くんの様子がいつもと違う気がして
.....かっこよく見えた。
私は重症かもしれない。
どんな姿でも、かっこいい、という言葉しか出ないくらいには。
「え...と」
どんな表情をしているのかはわからないけれど
間違いなく、戸惑っているんだとは思う。
女子の声が、小さくて、さっきとは全然違うから。
「...次、何かしたらホントに怒るよ」
口調はいつも通りだったけど、低い声だった。あんまり、聞いたことはない。
それを聞いて、息をのむ音と走り去っていく足音が聞こえた。
多分、女の子たちはいなくなったんだと思う。
だけど、振り返る気はなかった。
...心臓がうるさく鳴っている。
嬉しいと思った。また櫻井くんが助けてくれた、それが、本当に。
「大丈夫だった...?」
声は、いつも通り。
優しげで、心配そうに私を見ている。
それでまたドキッと胸が高鳴るのだ。
「大丈夫.....助けてくれてありがとう」
そう言って、自然に笑った。...笑えたはず。
嬉しかったから。
もう、さっきまでの恐怖感なんて忘れてしまうくらいに。
そう言うと、ホッとした表情をしてくれた。
「あの...またなんかあったらすぐ言ってね?
元はと言えば俺のせいだし...」
なんて言うけれど、
櫻井くんのせい、だなんて思ってない。
...だって、嬉しかったから。
なんてお題もわからないのに恥ずかしくて言えないけれど。
「...ニノみたいに、かっこいいこと言えないけど」
ぼそり、と呟いた櫻井くんの声は私の耳には届かなかった。
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ＬＯＶＥ A.RA.SHI - もう少しで190話 いきますね♪ これからも頑張ってください！ (2016年11月23日 14時) (
レス) id: 722bb2ae1f (このIDを非表示/違反報告)
あんでぃー - ストローさん» 初コメありがとうございます！ ちょっとソッチ系にしようか迷ったんですけどね笑 Part6作成しましたので今後もよろしくお願いします！ (2016年10月12日 21時) (レス) id: 87b0bbe0e9 (このIDを非表示/違反報告)
あんでぃー - 菜美恵さん» いつもいつもありがとうございます･:*+.\(( °ω° ))/.:+ どうなっていくのか！Part6作成したのでまたよろしくお願いします！ (2016年10月12日 21時) (レス) id: 87b0bbe0e9 (このIDを非表示/違反報告)
ストロー(プロフ) - 初コメです( ^ω^ )ストローと申します( ^ω^ ) 祐希くん、相葉さんを慕ってる派か〜…！勝手に祐希くんソッチ系だと思っていました(笑) もうpart6なんですね！早い！マイペースに更新頑張って下さい！(｀･ω･ ´) (2016年10月12日 0時) (レス) id: 5465b9f03e (このIDを非表示/違反報告)
菜美恵(プロフ) - こんばんは！祐希くん、そういうことだったんだと納得致しました｡でも、水原さんにとっては難しいですよね……｡どうなっていくんだろうと不安でいっぱいです。Part6も楽しみです！ (2016年10月12日 0時) (レス) id: ef62e078b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんでぃー
| 作成日時：2016年9月26日 1時
