◇Story172 ページ12
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ドキリとすると、
櫻井くんがこっちに向かって走ってくる。
...え?
「...A、来て」
私の前で止まった櫻井くんは
ふいっと目を逸らしてそう言った。
その耳は、ほんの少しだけ赤みがかかっていた。
「え...わ、私...?」
「うん、.....いい?」
「いいけど......わ!」
戸惑う私がそう返事をすると、クッと腕を引いて走り出した。
櫻井くんは、まったく、私の方を見ないまま。
.....胸がドキドキしている。
どうして、櫻井くんが私を...?
...何を引いたんだろう、お題。
それにしても、櫻井くん、足が速い...。
帰宅部の私は、ついて行くのが必死で、
途中でもつれて転びそうになってしまった。
きっと、後ろを見ずに走っている櫻井くんは気づいてないだろうけれど。
「っ...ごめん、ガムシャラに走っちゃった.....」
ゴールした櫻井くんが
ハッとしたように私を見てそう言った。
"大丈夫"と言おうと思ったけど
あまりに息が切れすぎていて、声が出ないまま。
「翔ちゃん、お題見せてもらっていい?」
ゴールのところには相葉くんがいたらしい。声が聞こえた。
借り物競走の係とか、なのかな...?
疲れているから、俯いたまま肩で息をしていた。
だから、二人のやり取りは見れなかったんだけど
どうやら、お題と照らし合わせて、合っているかどうかを見るらしい。
「っ...! お題絶対言わないでよ!! 声に出さないで!!!」
慌てた櫻井くんの声が聞こえた。
珍しいな、っていう気持ちと
お題気になるのに、っていう気持ちが混ざって
ふと顔を上げると、櫻井くんが相葉くんにお題の書かれた紙を渡しながら詰め寄っていた。
「分かった、分かったから落ち着いて翔ちゃん...」
いつもはどっちかというと、
櫻井くんが宥める方だと思う。相葉くんじゃなくて。
だけど、今日は逆だったみたいで
相葉くんがいつもはあまりしない、戸惑った表情をしていた。
「えっマジで翔ちゃん!!?」
「うるさいっ!! 言うなよ!!?」
紙を見た相葉くんが驚いたように目を見開いて、声を上げる。
櫻井くんはその相葉くんの肩を掴んで遠くに押しやっていた。
私に背を向けているから、櫻井くんがどんな表情をしているのか分からないけれど
焦っている、というのは声で分かった。
....え、何引いたの...?
気になる...っていうか、私が連れてこられたんだから、普通に気になるけれど
そこまで焦っているところを見ると余計...
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ＬＯＶＥ A.RA.SHI - もう少しで190話 いきますね♪ これからも頑張ってください！ (2016年11月23日 14時) (
レス) id: 722bb2ae1f (このIDを非表示/違反報告)
あんでぃー - ストローさん» 初コメありがとうございます！ ちょっとソッチ系にしようか迷ったんですけどね笑 Part6作成しましたので今後もよろしくお願いします！ (2016年10月12日 21時) (レス) id: 87b0bbe0e9 (このIDを非表示/違反報告)
あんでぃー - 菜美恵さん» いつもいつもありがとうございます･:*+.\(( °ω° ))/.:+ どうなっていくのか！Part6作成したのでまたよろしくお願いします！ (2016年10月12日 21時) (レス) id: 87b0bbe0e9 (このIDを非表示/違反報告)
ストロー(プロフ) - 初コメです( ^ω^ )ストローと申します( ^ω^ ) 祐希くん、相葉さんを慕ってる派か〜…！勝手に祐希くんソッチ系だと思っていました(笑) もうpart6なんですね！早い！マイペースに更新頑張って下さい！(｀･ω･ ´) (2016年10月12日 0時) (レス) id: 5465b9f03e (このIDを非表示/違反報告)
菜美恵(プロフ) - こんばんは！祐希くん、そういうことだったんだと納得致しました｡でも、水原さんにとっては難しいですよね……｡どうなっていくんだろうと不安でいっぱいです。Part6も楽しみです！ (2016年10月12日 0時) (レス) id: ef62e078b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんでぃー
| 作成日時：2016年9月26日 1時
