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「……だってこれ、
浅野さんは
そういったカルマの表情は、以前渚が喩えたように遊び道具を目の前にした子供と彷彿とさせる。が、恐らくは本人も言葉に忍ばせた別の真意には気付けないままだ。
普通であれば、気になる異性はおろか、気に入っている異性を公言するなど彼らの年頃では格好の獲物だ。それをこうも注目を惹きつけてわざわざ口にしたとなると、
「……何かすげー言葉遊びで弄ばれた気分だわ」
ある意味牽制にもとれる堂々たる"お気に入り"発言に、囃し立てたい気持ちを抑えながら前原がそういって軽く笑う。その隣で、浅野も厄介な奴に捕まったなと内心で溢した磯貝がランキングの紙を手に取った。
「皆、この投票結果は男子の秘密な？」
「ま、そうだよな」
「知られたくない奴が大半だろうし、女子や先生に絶対知られないようにしない、と……」
男子全員を見渡していた磯貝の言葉が、急激に失速する。その目がどこを向いているかその場の全員が知る前に、男子達の一番聞きたくなかったであろう声が耳に入った。
「おばんです、なるほろなるほろ……」
湯上がりかそれ以外の理由か、普段とは違うピンクに染まった顔で大部屋の障子の隙間から"何か"をメモする彼らの担任が覗く。
静まり返った空間の中、"何か"書き記し終えた殺せんせーが中居のようにしずしずと障子を閉めた。今の今までの流れでメモの内容が"何か"など、推して知るべしだ。
「メモって逃げやがった!!」
「殺せぇ!!!」
今日一番と言っても過言ではない殺意と共に、ナイフと銃を持った男子が一斉に部屋から飛び出した。
しかし、相手はマッハ20のスピードを誇る超生物だ。追いかける生徒を後方に見ながら、標的はお馴染みの笑い声を上げて旅館内を駆け回った。
「ヌルフフフフフフ、先生の超スピードはこういう情報を知る為にあるんですよ！」
殺せんせーの弱点12……下世話
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窓(プロフ) - 星咲夜空@スマホさん» コメントありがとうございます。糧とまで言われて本当に嬉しいです……！ 今までほどの更新頻度は保てないですがお付き合いいただけると幸いです！ (2021年9月4日 1時) (
レス) id: 1c42528565 (このIDを非表示/違反報告)
星咲夜空@スマホ(プロフ) - 更新ありがとうございます。この作品の更新が生きる糧です、これからも無理のない範囲で頑張って下さいませ！ (2021年9月4日 0時) (レス) id: 2efeb2cec1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：窓 | 作成日時：2021年9月2日 20時
