ときめきスクールライフ ページ45
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薄曇りの五限目。
窓から入る風の心地良さプラス
昼休みのサッカーで適度にこなれた腹具合
イコール…
S「ふあぁーぁ…」
眠気MAX。
なーんか眠気ざましにないかなぁ〜
と周りを見渡し、とりあえず。
つー−−。
目の前の松本の背中を指でなぞると
一瞬ビクッとした後、ものっそい睨まれた。
ナンだよ真面目ぶりやがって〜
高校生は世を忍ぶ仮の姿
実際は鬼の子もビビる櫻井組若頭のクセに。
ふん、次はどんなチョッカイ出してやろうか。
そーだ！
ノートの端を定規で破り
真ん中に「好き♡」と書いて
小さくたたむ。
肩をちょんちょん。
振り向いた鬼の松本に
S「…松本君あてだって」
とこっそり俺渾身のラブレターを渡す。
え？ここ男子校だって？
小さい事は気にすんなってゆってぃの名言だぜ？
とりあえずちっこい手紙を受け取った松本。
(ヤツは極道のくせに根は真面目で応用が利かないタイプなのだ)
不器用に手紙を開いて頭を掻いている。
ふふん♪不意の俺様の告白にどう出るよッ！
……翔の妄想のお部屋……
M「ボン、いけません。お気持ちは嬉しいですが」
S「バーカバーカ冗談だ！」
M「な//わ、わかってましたけどぉ」
タジタジ顔の松本を
延々からかってやろう。あー楽しみ！
…
シャーペンを回して勝利の脳内マーチをひとり奏でて始めた瞬間。
ばっ。
いきなり振り向いた松本が
俺のノートの片隅に
「俺も好き。」
と書いた。
え？え？え？
ドッキリドキドキドッキリドキドキ…
何この逆告白。
一気にパルプンテマーチを奏でる俺の顔に
松本の唇が近づく。
え？チューされる？！
ファーストキスなんですけど？！
目を思わず閉じた瞬間。
M「…ガキが大人ナメんなよ。」
ドスの利いた低音の囁きと共に耳から唇が離れ
また何事もなかったように松本は授業に戻る。
え？え？
ワタシアソバレチャッタノ…？
チックしょー！！
俺だってな〜お誕生日が来たら18歳だぞ！
成人だぞ！ガキ扱いしやがって！
早生まれでまだ半年も後の自分の誕生日を呪いつつ、五限目が終わりをつげる。
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作者名：ゆみ
作成日時：2017年5月29日 19時
