自分磨き ページ1
.
S「〜♪〜♪」
翔さんは働き者だ。
こんなに毎日仕事が忙しいのに
ちょっとの時間も何かしている。
バラエティの空き時間。
今は楽屋の窓辺に腰かけて
鼻歌混じりで嬉しそうに爪を磨いてる。
M「何してんの？」
見ればわかるのに、ついつい照れくさくて
しょうもないコミュニケーションの取り方をしてしまう自分が情けない。
S「ん〜自分磨き？」
M「OLか(笑)」
そんな事言いたいんじゃないのに〜
S「は？あ、お前もやってやろうか」
M「え？と、大丈夫かな時間、あの…」
N「やったーやってやって〜」
にのがふわっと間に入ってくる。
S「二宮さんに言ってないんですけど〜(笑)」
N「だってオレ外科医だからお手入れ♪」
こんな風にすんなり甘えられたらな…
S「わかったわかった。じゃあ」
A「はいはい♪次オレぇ」
こんな風に無邪気にさ…
翔さんも甘えられて嬉しそうだよ…
S「えーじゃあ雅紀は三番な」
N「横入り禁止〜(笑)」
A「えーしたら収録始まっちゃうじゃん」
いいな〜雅紀はスネても可愛くて…
N「じゃあお願いシマース」
彼がご機嫌で丸っこいおててを広げると
S「ん？二宮さんは二番目でしょ？」
N「バレたか〜」
え？二番目？
一番目はダレ？まさかのリーダー予約済？
グイッ。
ふいに腕をつかまれて
M「ヒャッ！」
変な声が出ちゃった。
M「え？」
S「はい、座って！あと二人いるから、ちゃっちゃとすんぞ〜！」
ニパッと笑って
透明な硝子のヤスリを俺の爪に当てる。
少し早い夏日の太陽が
硝子のヤスリが動くたびにキラキラ光って
まだセットされてない翔さんの前髪も
わずかに揺れて
時おりふわっといつもの香水の匂い。
O「しょーくんて、休憩時間もスケジュールいっぱいだねぇ」
いつの間にかお昼寝から起きてたリーダーの
ポヤポヤな声と爪を磨く音。
どんな高級エステより
俺をうっとりさせて
S「よっしゃ、一丁あがりッ！次の方〜」
M「わぁ…」
俺の指なのに
なんだか特別なものに思えるから
A「おっ！松潤見して見して〜」
M「ダメ〜！」
だからメンバーにも見せてあげないんだもん。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 446人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆみ
作成日時：2017年5月29日 19時
