旅の終わりに君はなく (ページ4)

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朝はもう来ないページ4

5つの国がありました
治める王は力を持ち
豊かに平和に民は暮らす
ある時民が言いました
もっと豊かに暮らしたい
隣の国に攻め入れば
きっと我らは勝てるはず
それぞれの国で言いました

ついに起こった大戦争
敵を殺して殺して殺して
最後に残った5人の王
剣は欠けずに傷もなく
骸に囲まれ立っていた

ある王大きな川を作り
民の骸を皆流す

ある王骸の山築き
一気に炎で灰とする

ある王骸の寝る土地に
大きな森を育て上げ

ある王国に骸並べ
天井壊して皆埋めた

ある王武器を棺とし
骸は皆箱の中

5つの人影ありました
力を持ったかつての王
力は制御を失って
世界のどこでも暴れ回る
ある時5人が気づいたら
そこに残った命なく

ある時彼らは言いました
神様神様お願いです
この命を捧げます
世界にもう一度命を
神様願いにこたえます
荒れ地に草が生き物が

５つの骸のあった場所
大きく育った一本の樹

シュイの囁く声は、最後の一音を丁寧に声に置いた。