【ジョジョ】酸素不足【ブチャラティ】

10話 ページ10

Aside


今日1日で、ブチャラティとの距離が少し近づいた気がする。


だけどブチャラティって人気者だし、きっと私もその中の一人にすぎないのよね？


別に、それが普通なわけで……




『……あれ？』


当たり前のことのはずなのに、なぜこんなにもやもやしているのだろうか。


さっきまで、あんなにふわふわしていて暖かい気持ちだったのに、今は胸の辺りがチクチクする。


どうして……

どうすれば、このチクチクはなくなるんだろう、、、



……わからない。全然わからない。


『明日、服どうしようかな…』


頭のなかは、なぜかブチャラティのことばかり。

これじゃ、まるで私…



いやいやいや、まさか！まだ話して間もないのに？

気のせいよ、気のせい。


『……寝よ』

耐えられなくなった私は、布団に勢いよくもぐり込んでぎゅっと目をつむった。




*…*…*…*…*…


小鳥のさえずり、、、の、アラームが聞こえる。

今時そんな、森にすむお姫様みたいな目覚め方してないよ？あくまで電子音だから。



ベッドを綺麗に整えて、軽く髪をといてから自室をでる。

今日の朝食は。。適当にパンとスープでいっか。


色々朝の用事を終えて、今は午前９時。

そろそろメイクと、髪のセットをしなくちゃあね？



食器をかたづけてから、自室に戻ってメイクポーチを出す。

まあ、私はいつもナチュラルに薄めなんだけどね



ちょっと日焼け止めと下地を塗って、まつ毛を上げて透明マスカラ。

薄めのチークとベリーカラーのグロスリップ。


髪は、前髪を少し残してねじねじ。ピン止めが、なかなか気に入るやつがなくて少ないんだよなぁ…

右耳の上から編み込んで、、いつもの赤いリボン。これはお母さんがくれた物。



『よし、こんな感じかな！』


新しいピン、また買わないとなぁ、、いいのがあれば、持ちはいい方なんだけど。

ほんのり甘い香りのボディミストを首の後ろと手首につけたら？


そう！服の選抜開始ー！

それから、あれだこれだと悪戦苦闘して、決まった頃には11時を回っていた。


『よし、そろそろ出ないと……』




別にデートでも何でもないけど、ブチャラティがいるんだもんね、、

いや、だから別にどうって訳じゃないんだけど。ていうか他にも人いるし。




ああああ！また変な自問自答が始まる！！

はっ！お昼まで後30分もないじゃん！


私は急ぎ足で家を出た。

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