22話 ページ22
バイトが終わり、言われた通り店の前に出ると、ミスタが車で待っていた。
「お、来たな!向かうから乗ってくれ」
『はーい?』
言われるがまま車に乗り込み、待つこと数分。
それらしき建物に着き、案内されるままついていく。
「さっ、ここだぜ!適当にあがってくれー」
『お、お邪魔しまーす…』
ミスタが玄関を開けるので、控えめに入りながらそう言う。
なんか……急に来たけど大丈夫なのかな。
そんな心配を吹っ飛ばすかのように、奥からは聞きなれた大きな声が聞こえた。
「あれっ!今なんかAの声しなかったか!?したよなあ!」
奥からバタバタと足音を鳴らし、入り口の方へ走ってきたのは……
「あー!やっぱりAだぜ!!なんでいるんだー!?」
元気いっぱいなナランチャだ
『ナランチャ!偶然ピザ屋でミスタに会ってね、流れで来たのー』
へー!と言いながら、天使のような笑顔のナランチャ。相変わらず可愛い。
中に入ると、フーゴとアバッキオが座っていた。
私を見ると驚いた顔をしていたが、ミスタが説明をして納得する。
「そうか…それはまぁいいが……」
アバッキオが、チラッとミスタを見る。
「ははん、キューピットと呼んでもいいぜ?」
そんな意味のわからないことを言うミスタはニコニコとしている。
『えっ、何二人とも…』
ジトッと二人を見ると、いや?と濁される。
「…そういえば最近見ませんでしたけど、Aってあそこのピザ屋でバイトしていたんですね」
フーゴがジュースを取り出しながら私に言ってくる。
なんかいい感じにかわされた気が……まあいいか。
『うん!あっそうだ、お邪魔させてもらう代わりに…これ厨房で作らせてもらって、持ってきたの!』
持っていた袋を開けて、私が取り出したのは色とりどりのスイーツ。
おおー!と皆が目を輝かせる。持ってきてよかった。
「そういや、ブチャラティのやつはまだか?」
確かにミスタが言う通り、ブチャラティがいない。
「ブチャラティのやつなら、酒とつまみの買い出しに行ったぜ」
アバッキオが答える。
「そうか、なら適当に食べて待っとこうぜー」
「A、ここ座っていいですよ」
フーゴに促され、少し広めのソファーに腰をおとす。
ブチャラティまだかなーと思いながら手を拭いていると、なんだかフーゴが距離をおいて座っている事に気がついた。
『あの……フーゴ?何この謎の距離』
「いいえ別に…ところでA、最近どうです?」
*…*…*…*…*…
字数……
幸運を運ぶ黄金の風キャラ
トリッシュ
130人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
林檎凛子(プロフ) - 最近アニメ見て、ブチャラティ見て、最初に思ったことが、「占ツクに行かなきゃ…(使命)」でした…(笑)そこでこんな素晴らしい作品に出会えて感謝しかないです。ホント。好きです。これからも頑張ってください。そして絵がお上手で憧れます (2019年1月6日 20時) (レス) id: 49cb444d15 (このIDを非表示/違反報告)
林檎凛子(プロフ) - 最近アニメ見て、ブチャラティ見て、最初に思ったことが、「占ツクに行かなきゃ…(使命)」でした…(笑)そこでこんな素晴らしい作品に出会えて感謝しかないです。ホント。好きです。これからも頑張ってください。そして絵がお上手で憧れます (2019年1月6日 20時) (レス) id: 49cb444d15 (このIDを非表示/違反報告)
れあ(プロフ) - ニックネームさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます…!楽しんでいただけて、本当に嬉しい限りです(´`*) 更新頑張ります! (2018年12月24日 1時) (レス) id: 91035ceaa1 (このIDを非表示/違反報告)
ニックネーム(プロフ) - いつもなんかブチャラティかっこよすぎてドキドキする。見てるこっちが酸素不足になりそう笑 本当にいつもドキドキするような話をありがとうございます!これからも頑張ってください! (2018年12月20日 0時) (レス) id: 4f09a1f1a3 (このIDを非表示/違反報告)
れあ(プロフ) - よりりさん» コメントありがとうございます! こういった展開いいですよね、私も好きです笑 応援ありがとうございます、とても励みになります!これからもこの作品をよろしくお願いします…! (2018年12月19日 2時) (レス) id: 91035ceaa1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:れあ | 作成日時:2018年12月1日 16時