倦怠期？そんなの無いよ。 ー及川sideー ページ31
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最近、やたらと聞かれる事がある。
｢なぁ、お前らって倦怠期とかねぇの？｣
そう、この｢倦怠期無いのか｣という質問。
Aも俺も友達から最近、嫌という程聞かれる。
何さ、そんなに俺とAに倦怠期になって欲しいわけ！？
｢俺とAは超愛し合ってるから倦怠期なんか無いんです〜。ねーA！｣
まっつんにべー！と舌を出して隣にいるAに同意を求めると、Aはいじってたスマホから顔を上げた。
｢超愛し合ってるはなんかハズいから嫌だ。でもまぁ思った事はお互い隠さずに言うし、お互い性格の相性がめちゃくちゃ良いんだと思う。だから倦怠期来ないのかな〜って最近思うようになった。｣
｢おぉ、及川より何倍もマトモな意見だわ。｣
｢なんだよ失礼だな！｣
｢徹は感情に任せてものを言う時があるからね〜wたまに小学生みたいな事言うw｣
｢え！Aまでまっつんの味方！？｣
わざといじけたような顔でAを見ると、Aは繋いでいた手にギュっと力を込めた。
｢そーゆーとこも可愛くて良いと思うって事だよ。｣
笑いながらそう言うAに俺の心はｽﾞｷｭｰﾝと撃ち抜かれた。
｢ねぇまっつん。俺ほんと最高な女の子と恋人になれたわ。｣
｢突然の惚気とかやめろようぜぇなww｣
｢今の俺に暴言吐いても効かないよーだ。もーA大好き〜！｣
まっつんが隣にいるのも気にせずAをギューッと抱きしめると、戸惑いながらも抱きしめ返してくれた。
あぁ、ほんとAって良い彼女だ。
｢なるほどな。なんかお前らが倦怠期来ない理由なんとなく分かったわ…バカップルだからだ…｣
まっつんの言葉に俺たちは揃って反論しようと思ったけど、あながち間違ってはないな。という空気になり反論するのをやめた。
相手がAならバカップルと言われようが何と言われようが関係ないもんね！！
こうして倦怠期の来ない俺たちが学校一のベストカップルに選ばれるのは、まだ先の話だ。
ラッキーアイテム
及川徹のユニフォーム
ラッキースポット
バレー部の部室
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作者名：りある | 作成日時：2019年11月15日 20時
