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あと1日 ページ29





「ねぇ徹どうしよ」





「ん?何が?」





「あと1日で2019年終わるよ?時の流れ早くない?」





ほんとに今年…というか、歳を重ねるごとに時の流れを早く感じてしまう。




「なんかあっという間の1年だったねー。」




こたつに入ってミカンの皮を剥く徹をぼけーっと眺めると、口元にミカンを差し出されたから口を開けて食べさせてもらった。





「おいしい?」





「うん、おいしい。」





最近は寒くて外に出るのも億劫になるから2人でこたつに入ってのんびり過ごす事が多くなった。




これから大晦日に正月もあるっていうのに今からこんなにダラダラしてて太らないかしら…()







そんな事を考えていると、いつの間にかミカンを食べ終わった徹が喋り始めた。





「来年もさ、こうやって2人でダラダラのんびりしようね。」





「でもダラダラしてたら太るよ?」




「太ったら2人でダイエットすればいーよ。ね?」





そう言って徹は私の膝に頭を乗せて、お腹に抱きついてきた。




徹のサラサラな髪の毛を撫でながら、「2人でダイエットするのもいいかもね。」と言って顔を覗き込むと、徹は静かに寝息をたてて眠っていた。





「もー、すぐ寝るんだから……」





そう言いながらも、徹の寝顔を見ていると不思議と眠気を誘われて、私も徹と一緒にこたつの中でお昼寝をした。





来年もこんな幸せな日が続けばいいなぁ……

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作者名:りある | 作成日時:2019年11月15日 20時

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