らぶでいず。【及川徹】 (ページ17)

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ホラー映画 3話ページ17

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「あーおもしろかった！……も～いつまで隠れてんのよ。」

ホラー要素が怖すぎて発狂する徹を落ち着かせながらも、何とか最後まで観ることができた。

徹はもう映画が終わったのにまだ私のお腹に顔を押し付けて耳を塞いでいる。

ホラー映画とか苦手って聞いてはいたけどまさかここまでだったとは……

なんだか徹が段々雷に怯える犬に見えてきたぞ……

「……もう終わった？」

「おっ…やっと出てきた。もう終わったよ。まさか徹がここまで苦手だとは思わなかったよ。」

「だって怖いじゃん？怖いけど気になって観たくなるんだよね～…男なのにこんなに怖がって幻滅した？？」

上目遣いでそんな事を言うもんだから、あまりにも可愛くて私は徹の頭をわしゃわしゃと撫でた。

「そんな事で幻滅するわけないでしょ！！むしろ新しい一面が知れて良かったよ。」

そう言うと、徹は安心したような顔で「よかった～幻滅されたらどうしようかと思った。」と言った。

ホラー映画に怯える徹が可愛くて沢山甘えてくれるから幻滅なんかしないよって言おうと思ったけど、絶対に調子乗るだろうからその思いは自分の心にそっとおさめる事にした。