らぶでいず。【及川徹】 (ページ12)

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試合 1話ページ12

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今日は試合があった。

相手は白鳥沢で、私たちのチームは負けてしまった。

みんな次に向けて頑張ろうとしているけど、やっぱりどことなく雰囲気は暗い。

岩泉や花巻たちは割と立ち直るのが早いからそこまで心配ないが、問題なのは徹だ。

主将という立場もあって人一倍責任を感じているのだろう。

だから毎回試合に負けてしまった時は部室に1人で残り、責任感や後悔など負の感情をたった1人で抱え込んでしまうのだ。

「みんなお疲れ様。もう解散して大丈夫だよ！今日は疲れてるだろうからしっかり体休めてね。」

「お前はどうすんだよ。」

岩泉の言葉に徹はいつもの笑顔で「俺はまだやる事あるから少し残るよ。だから先帰ってて！」と答えた。

岩泉はため息を1つつくと、あんま遅くなるなよ。と言って部室から出ていった。

それを合図にみんな出て行く。

「ばいばい、A。」

「じゃあね、徹。」

……まぁ、まだ帰らないんだけどね。

靴箱とは違う方向に行く私に気づいた岩泉がこちらに来た。