1番好きな顔 2話 ページ11
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「ちょっと国見ちゃーん俺抜きでAと何話してんのさ!」
「げっ……」
「『げっ……』て何!?酷くない!?」
ねぇ酷いよね!?とAに訴える徹にあーそうだねーと言ってテキトーに流していると、徹は私と国見が何を話してたのかずっと聞きたがった。
「ねぇ〜2人で何の話してたの!?」
「ないしょー。」
「先輩の惚気をずっと聞かされてました。」
「おい国見。話合わせろよ。」
まったく……国見は空気を読むという事を知らんのか!
「え!なにそれ超気になるんだけど!A何て言ってた?俺の事かっこいいって?」
ほーらこうやってすぐ調子乗り出すから…
「まぁあながち間違ってはいないですよ。気になるなら本人に聞いてみたらどうです?」
そう言って国見はフッと笑ってコートに戻っていった。
「ねぇA教えてよ〜!どんな惚気を国見ちゃんに話してたの???」
キラキラした顔でそう聞いてくる徹に私は照れ隠しでタオルを押し付けた。
「まだ内緒!!今度気が向いたら教えてあげるよ。」
「えーつまんないのー。」
文句を言いながらそう言う徹は何だか可愛くて、バレーしてる時の顔と同じくらい好きだなぁ……なんて思ってしまった。
ラッキーアイテム
及川徹のユニフォーム
ラッキースポット
バレー部の部室
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作者名:りある | 作成日時:2019年11月15日 20時