7話 ページ9
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「今日は色々とごめんね。葬儀、来てくれてありがとう。」
「気にすんな。おばさんとおじさんにはずっとお世話になってたし…」
「おばさんにも葬儀来てもらってありがとうございましたって伝えといてね。…じゃ、おやすみ。」
「おやすみ…何かあったらいつでも良いから電話しろよ。」
そう言うと英くんは私の頭を軽く撫でて自分の家へ入って行った。
ーガチャッー
「ただいま…」
当然返事は返ってこない。
数日前まで「ただいま」と言えば「おかえり」って返事が戻ってきていたのに、もうその返事が来る事はない。
当たり前だった日常が当たり前ではなくなった事に涙を流しながら、家の中に入り祭壇に両親の遺骨と遺影を置く。
「ねぇ……私、これからどうやって生きていけばいいかな……?」
もちろん返事が返ることはない。
祭壇の目の前に座り込み、遺影を見つめながら暗い部屋で1人、これからの事を考えていた。
バイトだって生活する為に始めなきゃいけないだろうし、この家はどうなるんだろう?とか、泣きながら色んなことを考えていると、段々と瞼が重くなり、制服を着たまま眠ってしまった。
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りある(プロフ) - 美園さん» コメントありがとうございます!そう言って頂けてとても嬉しいです!まだお話は始まったばかりなので、今後の展開も楽しみにして頂けたら幸いです(^ ^) (2019年11月11日 7時) (レス) id: 3eeed000d7 (このIDを非表示/違反報告)
美園 - とてもおもしろいです (2019年11月11日 5時) (レス) id: b24611d9b4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りある x他1人 | 作成日時:2019年11月9日 12時