36話 ページ39
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「あはっ……あれぇ？」
小学校は夕方だからもう誰もいない。
見覚えのある小学校の校庭に足を踏み入れ、周りを見回してみると、突然さっきとは比にならないくらいの大量の声が頭の中を流れ始めた。
「ゔっ……ゔあぁあああああぁぁぁぁぁっ……！！！！！！」
頭を刺すような痛みが襲って、思わず地面に這いつくばった。
頭の中では色んな光景がフラッシュバックして、走馬灯のように色んな場面が目の前を駆け巡る。
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『宵ノ瀬さんって本当の家族じゃないんでしょ？』
『お前はどう頑張っても本当の親に捨てられた要らない子なんだよ！！』
『かーえーれ！ かーえーれ！！』
・
あぁ、そうか。
私、この小学校に通っていたんだ。
目の前にある池にいつも落とされていたのも、いつも罵られていじめられていたのも、
私はもともと孤児だったって事も。
全て思い出した。
「あはっ……おもしろいっ……」
こんな時でも笑えちゃうんだ。
過去の記憶は止まることを知らず、まだ私の頭の中を駆け巡っている。
もうやめて、疲れた。
「あははははっ……もう休ませて？」
頭の痛みを我慢しながら、いつも落とされていた池の淵に立つ。
「おやすみ。」
そう呟いたのと同時に目の前は真っ暗になり、あれだけうるさく頭の中で響いていた声も、何もかも聞こえなくなった。
全てがシャットアウトされ、私はやっと記憶の苦しみから解放されたのだった。
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りある(プロフ) - 美園さん» コメントありがとうございます！そう言って頂けてとても嬉しいです！まだお話は始まったばかりなので、今後の展開も楽しみにして頂けたら幸いです(^ ^) (2019年11月11日 7時) (
レス) id: 3eeed000d7 (このIDを非表示/違反報告)
美園 - とてもおもしろいです (2019年11月11日 5時) (レス) id: b24611d9b4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りある x他1人 | 作成日時：2019年11月9日 12時
