24話 国見side ページ27
ー国見sideー
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「英くん久しぶりね。Aちゃんはこっちよ。」
部活を早退させてもらって、Aのかかりつけの病院へ行くと昔から俺もAもお世話になっている先生が案内してくれた。
「まだ意識は戻ってないけど、心臓の方も悪化していないし、もうすぐ目が覚めると思うわよ。」
病室に着いてベッドに横たわって眠るAを見ると、少なくとも苦しそうにはしていなくてホッとした。
「先生、Aは何で今日倒れたんですか?」
「栄養失調や過労や不眠もあるけど、やっぱり1番はストレスかな…両親を突然亡くしたストレスがかなり大きくて、そのストレスで食欲不振も引き起こしてるし……。」
「そう、ですか……」
「とりあえずバイトはしばらく辞めさせた方が良さそうね。この子昔からすぐに無理する癖があるから…」
「そうですね……あの、Aの目が覚めるまでここにいてもいいですか?」
「もちろん。その方がAちゃんも喜ぶわ。じゃあ私は仕事してくるから、意識が戻ったらまた呼んでくれる?」
そう言って先生は仕事部屋に戻っていった。
俺はベッドのそばに置いてあった椅子に座って、ただひたすらAの手を握り続けた。
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りある(プロフ) - 美園さん» コメントありがとうございます!そう言って頂けてとても嬉しいです!まだお話は始まったばかりなので、今後の展開も楽しみにして頂けたら幸いです(^ ^) (2019年11月11日 7時) (レス) id: 3eeed000d7 (このIDを非表示/違反報告)
美園 - とてもおもしろいです (2019年11月11日 5時) (レス) id: b24611d9b4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りある x他1人 | 作成日時:2019年11月9日 12時