18話 国見side ページ21
ー国見sideー
・
「……Aちゃん何て言ってた？」
Aを追いかけた後、及川さんたちの所に戻るとみんな心配そうな顔で待ってくれていた。
「生活するためにお金稼がないといけないからって……あんまり触れて欲しくないのか知らないけど話遮ってバイト行きました。」
Aの事だからどうせ俺に甘えちゃいけないとか考えてるんだろうな。
そんな事考えなくてもいいのに。
「国見ちゃんの言う通り、普段通りにAちゃんに接するようにしたけど大丈夫だったかな…？」
及川さんの言葉にみんな俯き、Aの事を考えていた。
「あいつ、いつも通りすげぇ笑顔でいたけど無理して笑ってるんだろうな。」
「俺らにも何か出来たらいいんだけどな…」
岩泉さんや花巻さんたちもAのことを真剣に考えてくれている。
でも、俺らにはAの両親を生き返らせる事なんかできない。
改めて自分の無力さを思い知り、悔しくて唇を噛み締めていると、及川さんが俺の肩をポンッと軽く叩いてきた。
「よっぽどAちゃんの事好きなんだね。……まぁ、焦らずAちゃんの為に出来ること探そう？俺らにも出来ることがあればやるからさ。」
珍しく優しい顔でそう言う及川さんや力強く頷く先輩たちを見て、何となく元気が出てきていい先輩を持ったな…なんて柄にもない事を思った。
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りある(プロフ) - 美園さん» コメントありがとうございます！そう言って頂けてとても嬉しいです！まだお話は始まったばかりなので、今後の展開も楽しみにして頂けたら幸いです(^ ^) (2019年11月11日 7時) (
レス) id: 3eeed000d7 (このIDを非表示/違反報告)
美園 - とてもおもしろいです (2019年11月11日 5時) (レス) id: b24611d9b4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りある x他1人 | 作成日時：2019年11月9日 12時
