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5話 ページ6






「もしかして今日の部活の時、一瞬肩痛そうにしとったのも関係あるん?」





「え?あ…スポドリ作ってた時に蹴られちゃって…」






意外にも話してみると北さんは怒ることなく普通に向き合ってくれた。




ただ、話し終えると北さんは壊れたブレスレットを見て悲しそうな顔をして言った。





「俺らの知らんとこでそんな事になっとったんやな。Aが限界超えるまで気づいてやれんですまんかった。」





「え、いや、北さんが謝ることなんて1つも無いですよ!」





「いや、大事な部員の事をちゃんとしっかり見れとらんかった俺の責任でもある。」





その言葉は荒んだ私の心を暖めてくれた。




マネージャーの事もちゃんと部員として考えてくれている所も、全く悪くないのに責任を感じてる所も北さんらしいなぁ…なんて思っていると、北さんが再び口を開いた。





「事情は分かった。でもな、たった1人のマネージャーがしばらく部活休んだらどうなると思う?」






「…選手たちに迷惑がかかります。……すみません、やっぱりこんな事ダメですよね。ちゃんと部活出ます。」





「ちゃうねん。休んだらその分他の奴に負担がかかる。それが分かっとんならええんや。普段からAは俺らの為に尽くしてくれとるし、しばらく休むのもアリやと思うで。」






予想外の言葉に私は思わず唖然とした。



北さんのことだから絶対怒ると思ってた…






「今、俺の事やから絶対怒って休ませてくれんとか思っとったやろ。」





「何で分かるんですか!?」






「顔見たらすぐ分かるわ。…まぁ、監督には俺から話すし明日からゆっくり休みぃ。流石に1ヶ月とか休まれたら困るから程々にな。」





「ありがとうございますっ……!」






「今まで1人でよう頑張ったな。お疲れさん。」







そう言って北さんは私の頭を撫でた。





割とダメ元だったけど、やっぱ言ってみるもんだなぁ……なんて思った。

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りある(プロフ) - 花蝶霞☆奏音さん» そう言って頂けて嬉しいです(;A;)ありがとうございます! (2021年2月8日 0時) (レス) id: 6c1f495f47 (このIDを非表示/違反報告)
花蝶霞☆奏音(プロフ) - あっ....あ........滅茶苦茶好みで好きです。展開とか全てがもう... (2021年2月7日 5時) (レス) id: 9c3c6c7419 (このIDを非表示/違反報告)
りある(プロフ) - ハイキュー!!さん» ありがとうございます!!個人的にあまり上手く文が書けなかったのでそう言って頂けて嬉しいです(^^) (2021年2月4日 23時) (レス) id: 6c1f495f47 (このIDを非表示/違反報告)
ハイキュー!! - 面白かったです! (2021年2月4日 23時) (レス) id: 19b8beddf0 (このIDを非表示/違反報告)
りある(プロフ) - 善さん» コメントありがとうございます(^-^)ここから稲荷崎の方でも事態が解決の方へ動いて行くので楽しみにしててくださったら嬉しいです! (2021年1月17日 15時) (レス) id: 6c1f495f47 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:りある x他1人 | 作成日時:2021年1月11日 12時

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