生きるの下手くそすぎんか。【国見英】 (ページ8)

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# 隠し事ページ8

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私が英にしている隠し事。

気になる人もいるの思うので、説明しておこう。

…まぁ、簡単に言ってしまえば嫉妬だ。

バレーの強豪校で1年生ながらにレギュラーを務め、顔も整っている英は当然女子にモテる。

そんな彼と付き合うという事は、彼に好意を寄せている女の子たちからの反感を買うということだ。

中学の時はそうでもなかったけど、高校になってからは結構な頻度で陰口を言われたりするようになった。しかもわざと私に聞こえるように。

それに加えて、私が普段色んな人から頼まれ事をされているもんだから、わざと1人でやる量じゃないってくらいの仕事も押し付けられたりする。

でも、それを英に言ってしまうと彼は恐らく自分を責めるだろうから、この事だけは秘密にしているのだ。

それに、世の中には私よりも辛い思いをしてる人なんて沢山いるのだ。この程度のことでヘコんでる訳にはいかない。

直接何か危害を加えられてるわけじゃないしね。

｢…さてっ、やるか～。｣

課題に頼まれた資料作りに、やる事は山積みだ。

気合いを入れるように自分のほっぺたを軽く叩いて、私は机に向かった。