生きるの下手くそすぎんか。【国見英】 (ページ3)

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# 3週間前ページ3

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ー3週間前ー

｢あーー疲れた…｣

先生に頼まれていた資料の整理がやっと終わり、私は大きく伸びをした。

部活に所属している生徒が多い中、どの部活にも入っていない私は周りから見ると相当暇な人に見えるらしく、いつもこうして雑用を任されているのだ。

先生からは資料の整理や荷物運び、クラスメイトからは掃除当番…という感じで色んな事を頼まれる。

｢先生、終わりましたよ～。｣

｢お！ありがとな。やっぱりお前は要領が良いから頼りになるわー。｣

要領が良いんじゃなくてお前が押し付けてんだろぉぉ！！って言いたいけど相手は先生だ。下手な真似をして目をつけられるのは後々面倒だ。

文句の1つでも言ってやりたいのをグッと堪えて、当たり障りのない返答をして職員室を出た。

時計を見るともう夕方の5時。

クラスメイトに掃除当番の代わりを頼まれて、先生からも雑用を頼まれてバタバタしているうちに、もうこんなに時間が経っていた。

｢やばっ…急がなきゃ。｣

小走りで靴箱に向かい、私は次の目的地へと急いだ。