生きるの下手くそすぎんか。【国見英】 (ページ18)

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# やっぱそうだよなページ18

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何となく体調が優れないまま、あっという間に数日が経った。

体重の低下、食欲不振、睡眠不足……体重が一気に減ったあの日から少しずつ、でも確実に私の体に異変が起きていた。

怠惰感は常にあるし、立ちくらみも最近増えた気がする。

どうしてだろう、夏バテ…？

いくら考えても原因なんて分からなかった。

ただ、ひとつ言えるのは前よりも私のメンタルは脆くなったのかもしれないということ。

英のファンの子たちからの嫌がらせはどんどん酷くなるし、クラスメイトたちから仕事を押し付けられたりするのなんて慣れているはずなのに、頼まれる度に｢もうやだ｣って思ってしまうのだ。

そして極めつけは今日の放課後の出来事だ。

学校を出る前にお手洗いに行こうと、女子トイレの個室に入った。

用を足して、出ようと思ったけど体が重くて中々立ち上がれずにいると数人の女の子が喋りながらトイレに入ってきた。

喋り声の中にカチャカチャと何かを漁る音が聞こえたから、化粧直しかな～なんて思いながら特に気に止めてなかった。

…彼女たちの会話に私の名前が出てくるまでは。

｢そういえば今日のグループワークめんどくない？資料作りとかだるすぎー。｣

｢私は篠田さんがやってくれるから何もしなくて良いんだよね～。ラッキーw｣

｢まじ！？いいなー同じグループとか！あの子何でも言う事聞くからマジで便利だよねw｣

｢それな！渋ってもグイグイいって頼み込めば結局どんな仕事も引き受けてくれるし、ほんと便利な子がいてラッキーだわwあれはかなり利用できるw｣

そのまま彼女たちは笑いながらトイレから出ていった。

彼女たちの笑い声が遠くになって聞こえなくなるのを待って、私は静かに個室から出た。

…まぁ、そうだろうとは思ってたけど実際に言われてるの聞いたらちょっと傷つくなぁ…

前の私なら、こんなの聞いてもそこまで気にしないはずなのに、今の私はかなりショックを受けていた。