28話 ありがとう ページ29
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「ほんと、今日まで俺の心臓死にそうだったんだからな??」
「ごめんって…」
少しして落ち着いた頃、2人でベッドに寝転びながら休んでると賢二郎が不貞腐れたような顔で私を見た。
「でも、最初私が学校で死ぬって言った時、賢二郎普通の反応だったからそこまで気にしてないのかと思ってた。」
そう言うと、賢二郎は「はぁ!?」と言いながら私の腕を掴んで抱き寄せた。
足で腰の辺りをホールドされて、隙間の無いようにギューッと抱きしめられる。
「ちょっ…苦しいって…w」
「…あの時俺、マジで焦ってたから。すぐにでも説得しまくって止めようと思ったけど、こういうのって止める側が興奮してたら余計に事態が悪化したりするから必死に説得するの我慢して冷静を装ってたんだよ。……まぁ、結局最後は必死に説得してしまったけど…」
「そうだったんだ……」
「そう言えば、さっき『賢二郎も姉さんと同じこと言うんだね』って言ってたけど、あれどういう事?」
抱きしめられたまま賢二郎にそう聞かれ、私は微笑みながら答えた。
「夢の中でね、姉さんに『幸せっていつ壊れるか分からないけど、それを乗り越えたら必ず新しい幸せが訪れる』って言われたの。そしたら賢二郎も同じような事言ってたから…」
まぁ、夢だから本当に姉さんが言ってた訳じゃないんだろうけどね。って少し笑いながら言うと、賢二郎は真面目な顔で言った。
「いや、莉星さんがお前のこと心配して夢の中に出てきてくれたんだよ。それに莉星さんなら絶対そう言うはずだし。」
「…ふふっ……そっかぁ。」
賢二郎にそう言われると、本当にそんな気がして心が温かくなった。
「賢二郎。」
「…何?」
「ありがとう。」
そう言うと、私の頬に軽いキスが降ってきた。
彼の温もりに包まれながら、私は重たい瞼をゆっくりと閉じて、再び夢の中へと落ちていった。
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夜露姫(プロフ) - 泣きました。私はこの子みたいな境遇じゃないし、むしろ凄い幸せなのにこういうことたまに思っちゃうバカです。でもこの話読んで元気出ました。ありがとうございました。 (2022年2月24日 1時) (レス) @page33 id: 4867934feb (このIDを非表示/違反報告)
要 - 泣ける(´;ω;`)めっちゃいいお話でした(`;ω;´) (2021年12月20日 19時) (レス) @page33 id: 5a0f0dfb22 (このIDを非表示/違反報告)
ザイカ(プロフ) - 泣ける...(;_;)いい話すぎる(;-;) (2021年3月17日 13時) (レス) id: 2cebe15e55 (このIDを非表示/違反報告)
ハイキュー!! - 泣いちゃいました〜(泣)(ガチ泣きです;−;) (2021年3月8日 1時) (レス) id: 19b8beddf0 (このIDを非表示/違反報告)
りある(プロフ) - なぴんさん» コメントありがとうございます(^-^)もしこの作品によってなぴん様を傷つけてしまっていたらすみません。ご自身と重なる部分があって読むのが辛かったでしょうに、この物語に目を通して下さりありがとうございます。 (2021年1月29日 0時) (レス) id: 6c1f495f47 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りある x他1人 | 作成日時:2020年5月18日 12時