前髪の秘密。【白布賢二郎】

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再び袋からさっき買ったテーピングと冷却スプレーを取り出して手当てしようとすると、白布くんが口を開いた。






｢ねぇ、それもしかして部活の買い出しで買ったやつ？｣





｢ん？そうだよ？｣





｢まじか…ごめん。｣





｢あはは！気にしなくて良いのに！wwほら、足見せて？｣






白布くんって意外と律儀な人なのかな？？w





そんな事を考えながらテキパキと足の手当てをしていく。






｢……よしっ、おわり！応急処置しただけだから、痛みが取れなかったりしたらちゃんと病院行ってね。｣





｢分かった。ありがとう、助かったよ。痛みも最初より全然マシになった。｣






｢どういたしまして〜。それなら良かった！…白布くんもしかしてスポーツとかしてる？｣





手当てしてる時、筋肉のつき方とか見てふと気になったのでそう聞いてみた。今だってスポーツウェアしてるし。





｢あぁ、バレーやってる。だから今日もランニングしてたんだけど、こんな事になってしまったから暫くは出来ないな。｣






｢確かに暫くはやめといた方がいいかもね〜。それよりバレーやってんの！？私もバレー部のマネージャーやってる！｣







｢マジ？じゃあどっかの試合で会うかもな。……そういえばこのハンカチいつ返せばいい？｣









｢んー、次会った時に返してくれれば良いよ！なんか白布くんとはまた会える気がするw｣





そう言うと白布くんはクスッと笑って｢俺もそう思う。｣と言った。






結構堅いイメージあったけど、こんな風に笑うんだ…







｢今日はありがとう。





じゃあ……また、会えたら。｣








｢うん、また会えたら！｣









｢また、会えたら。｣なんて、会える可能性は低いのに私たちはその言葉を信じてお互いの家へ帰った。

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ラッキーアイテム

白布くんのタオル

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