78. ラスボスは涙脆い。 ページ39
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あれから舞ちゃんやもにー先輩たちににろちゃんとの事を報告すると、みんなおめでとうって喜んでくれた。
黄金川や女川たちもおめでとうって言ってくれたり、囃し立てながらも祝ってくれた。
そして今からラスボス・おじいちゃんに報告するところ。
「……」
「……」
「……?なんで2人とも喋らないの?」
「お前なぁ…ムードってもんを考えろよ……」
にろちゃんに呆れながらそう言われた。
だって、にろちゃんもおじいちゃんもお互い見つめ合ったまま何も喋らないんだもん。
「……はぁぁぁぁ…大体予想つくが、話せ。」
こめかみを押さえながら嫌そうにおじいちゃんはにろちゃんにそう言った。
「…今日からAと付き合うことになった。Aのことは今まで以上に大切にするから、Aと付き合うのを認めて欲しい。」
にろちゃんがそう言うと、おじいちゃんは頭を抱え込んで唸り始めた。
「あ゛ぁぁ…とうとうこの時が来たか……いつかはこうなるって分かってたんだがな…」
おじいちゃんは私の頭を撫でながらにろちゃんの目を見て言った。
「長い間お前たち2人を見てきて、Aを支えてやれるのは堅治しかいない事はちゃんと分かっとる。
……Aの事、頼んだからな。」
「あぁ。ちゃんと守るよ。」
にろちゃんに笑顔を向けると、にろちゃんも微笑んでくれた。
「わしが育てた孫もこんなに成長してしまったか……ウゥッ…」
「…え!?おじいちゃん泣いてる…?」
「違うわ!目にゴミか入っただけじゃ!」
「いやそれモロ泣いてるじゃねぇかwww」
孫に初めての彼氏が出来たことで何か込み上げるものがあったのか、突然おじいちゃんが泣き出した。
それからはにろちゃんと一緒におじいちゃんを泣き止ませるのが大変だった。
今日は今まで生きた中で1番濃い1日だったかもしれない。
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りある(プロフ) - ブドウ味のリンゴさん» ありがとうございます!!楽しんで頂けて良かったです(^-^) (2020年11月28日 15時) (レス) id: 6c1f495f47 (このIDを非表示/違反報告)
ブドウ味のリンゴ - 面白すぎて一気に読んじゃいました!遅いですけど、完結おめでとうございます!! (2020年11月28日 10時) (レス) id: 8dfd0cadf9 (このIDを非表示/違反報告)
りある(プロフ) - 黒崎零菜さん» ありがとうございます!!楽しんで頂けて嬉しいです♪ (2020年5月17日 8時) (レス) id: 6c1f495f47 (このIDを非表示/違反報告)
黒崎零菜(プロフ) - 作品とても面白かったです! (2020年5月17日 4時) (レス) id: 943180d6d6 (このIDを非表示/違反報告)
りある(プロフ) - エルピスさん» ありがとうございます!もうそろそろ終盤に入るので是非引き続きお楽しみください♪ (2020年5月8日 17時) (レス) id: 6c1f495f47 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りある x他1人 | 作成日時:2020年3月24日 14時