保護者役、任されてます。【二口堅治】Part2

77. 一件落着！ ページ38

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｢いやぁ〜でもにろちゃんって怒ったら怖いね。｣






｢だって自分の好きな女をバカにされたら誰だって腹立つだろ。｣






｢でも女の子にブスって言っちゃいけないんだよ〜。｣







｢ブスって言われる程の事をしたアイツらが悪い。｣







屋上のベンチで2人してボケーっと座ってさっきの事を話していた。






何となく成り行きで手を繋いだまま喋ってると、にろちゃんが何か思い出したようにそういえば、と口を開いた。






｢じいさんのとこに報告しねぇとな。｣






｢え、付き合う事を？？おじいちゃんに？｣






｢あぁ。そうしねぇと俺がぶち殺される。｣








ｽﾝｯと真顔で言うにろちゃんを見て、私は付き合う事を報告した時のおじいちゃんを想像した。






おじいちゃん…かなり過保護だけどにろちゃん大丈夫かな…







まぁ、その時はその時だ。おじいちゃんだって理不尽な事をする人じゃないし、きっと大丈夫。








｢……ん？そういえば次の授業って何時からだっけ？｣





色んなことがありすぎて忘れてたけど私たちまだ授業あるじゃん。






｢……あぁぁ！！あと1分じゃねぇかよ！A、行くぞ！｣








｢へーい…｣









一瞬で腰にブレザーを巻かれて、にろちゃんは私を脇に抱えて屋上から教室まで爆走した。









チャイムが鳴り終わるのと同時に教室へ滑り込んだにろちゃんと私が先生に怒られたのは言うまでもない。

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