保護者役、任されてます。【二口堅治】Part2

69. 恋って難しい ページ30

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｢……ぃ…おい！部活行くぞ！｣







｢んん…｣








いつも通りにろちゃんに起こされて、半分寝ぼけたまま部活へ行く準備をした。






にろちゃんにジャージを腰に巻かれて、脇に抱えられて部室へ向かう。







いつもやってる事なのに、自分の気持ちを自覚したせいなのか、にろちゃんに抱えられたらどうしようもなく心臓がドキドキして、顔も熱くなった。







｢……？お前顔赤いけど大丈夫？｣







｢…………ﾀﾞｲｼﾞｮｳﾌﾞ｣






｢ならいいけど…｣







いや、ほんとは全然大丈夫じゃない。今にも心臓が口から出そう。





にろちゃんは、私とこうしてくっついてても何ともないのかな。






……あるわけないか。だってにろちゃん、私の事別に好きとかじゃないもんね。







自分で考えたくせに、その考えはしばらく私の心をモヤモヤとさせた。









あー、恋って難しいな。

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