保護者役、任されてます。【二口堅治】Part2

58. みんな温かい ページ19

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白鳥沢との合宿も終わり、春高予選に向けて私たちは練習に励んでいたわけですが……








｢鎌先さーんちょっと筋肉落ちたんじゃないですかー？w筋肉しか取り柄ないんだからしっかりしてくださいよ〜w｣





｢二口てめぇぇぇ！ほんとクソ生意気な奴だなお前！｣







｢はぁ…あいつらは顔合わせたら喧嘩しなきゃ気が済まないのか…？｣





｢もにー先輩、お疲れ様です。｣







春高予選に向けて、引退した3年の先輩も練習に付き合ってくれてるんだけど鎌先先輩とにろちゃんの口喧嘩が止まらない。






でも何か久々にこの光景見るなぁ…懐かしい。







もにー先輩が青根に合図を送って、青根がにろちゃんと鎌先先輩を引き剥がすのも久々だし、やっぱり先輩がいる部活って良いね。








でも思い出に浸るのもこれくらいにして、練習しなきゃ。








｢にろちゃん、次のミニゲームのチーム分けこれでいい？｣






｢ん？おう、さんきゅ。｣







チーム分けの紙を渡すと、急に真剣な顔で部員たちに指示を出していくにろちゃん。






｢全く…成長したのかしてないのか分かんないけど、前より確実に主将の顔になったなぁ。｣





呆れながらもどこか嬉しそうにそう言うもにー先輩の目は完全に子供の成長を喜ぶ母そのものだ。


…まぁ私はお母さんというものと接した事が殆ど無いから分からないけど。







でもきっと、世の中の親たちはみんな子供の成長をこんな風に暖かく見守ってるんだろうな〜。






なんだかんだ言って、うちの部ってすごくアットホームだね。

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