保護者役、任されてます。【二口堅治】Part2

55. 心臓に悪い夜 ページ16

二口side





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……あっぶねえぇぇぇ！！！







自分の腕の中でぐっすり眠るAの顔を見て、俺は1つ深呼吸をした。







寝るまで様子見ようと思って来たらまさかこんな事になるとか…普通の男ならとっくに襲ってるぞ？






ぶっちゃけ俺も危うく手出すとこだったし…まぁ我慢できずにこうして抱きしめながら寝てしまったけど、そこで踏み留まったから許して欲しい。





だって、普通好きな奴が隣の布団で寝てたら我慢なんかできねぇだろ？




健全な男子高校生なら絶対に我慢できずに襲いかかるって。





いやぁ俺よく頑張ったよ。マジで俺すげぇわ。







しかもコイツ、確信犯か知らねぇけど｢手繋いでいい？｣とかさぁ？何？どんだけ俺を悶えさせたいわけ？






さっきからAが自分の腕の中で寝てるって考えただけで(主に下半身の)制御が大変だわクソ！！







｢……ほんと心臓に悪ぃわ。｣







ボソッと呟きながら俺はAの殴られて湿布が貼られた頬を撫でた。





Aは気持ちよさそうな顔で口元に笑みを浮かべて眠っている。




｢………はぁぁぁ…｣





…くそ、気持ちよさそうな顔で寝やがって。







可愛すぎるんだよバカ。









Aの寝顔を見て、また自分の心拍数が上がるのを感じながら、俺は目を閉じた。

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