保護者役、任されてます。【二口堅治】

7. はじめての単独行動 ページ8

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｢……で、1人で白鳥沢に行くことになったと。｣






｢うん。｣






｢お前ちゃんと1人で行けんの？｣






｢にろちゃん、私だってもう高２だよ？さすがに行けるよ。｣






おじいちゃんが地図書いてくれたし方向音痴ではないから行けるよね、多分。






｢迷ったらすぐ電話しろよ？｣






｢うん。では、行って参ります。｣






｢へーい。｣






にろちゃんとバイバイして、私はバスに乗って白鳥沢学園を目指した。






暖かい座席のせいで何度も寝落ちしそうになったけど、1度寝てしまうと絶対起きられなくなるから頑張って寝ないようにしてた。






『次、白鳥沢〜。白鳥沢〜。』






バスに乗ること約15分。やっと目的の駅に着いた。






バスを降りると白鳥沢の生徒が沢山いて、バス停から少し離れた所に学校の建物が見えた。






よし、ここからはおじいちゃんの地図と私の直感を頼りに行こう。






えーと、まず左に行きます〜。そして次の角を右に曲がります〜。で、次は坂登ります〜。







｢はぁ……だるっ…｣






坂道登るの疲れる……もう息切れが……







白鳥沢ってこんなに坂登らなきゃいけないの？ダルすぎじゃん…






｢ちょっと休憩…｣






近くにベンチを発見した私はドカッと腰をおろして休憩タイムに入った。





あ〜もうこのまま立ちたくない…ずっとここで休んでたい。






でも早く行かなきゃおじいちゃんが心配して大騒ぎするから行かなきゃ…






｢そろそろ行くか…｣





まだ休んでいたい気持ちを抑えて、私は再び坂を登った。

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