保護者役、任されてます。【二口堅治】

23. ガールズトークは突然始まる ページ24

・





｢どうって…どうもないよ？｣






｢ほんと〜？？｣






相変わらず舞ちゃんは怪しそうな目線を向けている。






ほんと舞ちゃん恋バナ好きだな〜。






｢舞ちゃんは好きな人とかいないの？｣







｢え〜？いないよw私は周りの友達の惚気話聞くのが好きだからw｣





｢じゃあ私と一緒だねw｣






私も周りの人達の恋バナとか惚気話を聞くのが好き。だって面白いじゃん？ほのぼのしたみんなの恋バナ聞くだけで大満足。






そこからあの女優が結婚した〜とかそういう話に話題は移って、私たちのガールズトークは終わった。






ガールズトークって始まるのも突然だし終わるのも突然だよね。








｢そういえばAちゃん今日は眠くないの？｣








店員さんが持って来てくれた料理を食べながら舞ちゃんはそう言った。







｢眠いよ〜。でも舞ちゃんと話してる方が楽しいから寝ない。｣







｢あらら〜嬉しい事言ってくれちゃって！｣







私たちの間で話が尽きる事は無く、お喋りに夢中になってるとあっという間に時間が経った。







｢買い物も終わったしそろそろ帰る〜？｣







｢そうだね〜。今日楽しかった！舞ちゃんばいばーい。｣






｢うん！ばいばい！｣







舞ちゃんと別れて1人で家に帰っていると、突然後ろから声をかけられた。









｢やい、家出少女！｣







｢はぁ……？｣







後ろを振り返れば、そこにいたのは自転車に乗ったにろちゃんでした。

24. 家出少女？→←22. ショッピング

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す