保護者役、任されてます。【二口堅治】

11. やっと来た ページ12

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｢とりあえずここにいるのもアレだし、ベンチ座ってたら？？｣





茶髪の前髪アシメの人にそう言われて私は倉庫から出てベンチの方へ移動した。






他の部員も徐々に練習に戻り始めて、私はベンチで寝そうになっていた時だった。







『…！お疲れ様です！！』







｢っ…！？｣







男子高校生の野太い声が体育館に響いて、寝そうだったのに一瞬で目が覚めた。







ん？あれ、よく見たらおじいちゃん？







遠目におじいちゃんの姿を確認した私はベンチから立ち上がり、おじいちゃんの方へ突進していった。







｢あっ！おい、待て！！｣






さっきのアシメが止めようとしてきたけど構わずおじいちゃんに飛びついた。








｢おそーい！｣








｢うぉっ……！？｣







｢か、監督っ…！｣







なぜか部員の人達が顔面蒼白になりながらこっちに来た。







｢た、鍛治くん落ち着いて！この子鍛治くんに用事あるらしくてずっと待ってたんだよ！｣







天童(仮)が慌てておじいちゃんに話しかけている。






どうしてみんなこんなに怯えてるんだろう。そんなにおじいちゃん怖いのかな？







みんなが一斉におじいちゃんを怒らせないように(?)声をかけていると、おじいちゃんの怒鳴り声が体育館に響いた。









｢…お前らぁ…うるさあぁぁぁい！！！｣

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