国見英を泣かせたい。【国見英】

10話 ページ11

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『よぉ国見！誕生日おめでとう。一緒に部活できたのは1年間だけだったけど、もう何年も一緒にプレーしてるように感じるくらいにはお前の事信頼してたし、まぁその…とりあえず期待してるから！俺らの分も頑張って次は全国行けよ！』




｢花巻さん…ありがとうございます。｣





3年の先輩たちのメッセージは英にも色々と感じるところがあったらしく、彼の声は少し震えていた。




そして次に画面に映ったのは矢巾先輩。





『国見、誕生日おめでとう。お前ももう2年になるのか…俺は及川さんや岩泉さんたちみたいに頼りがいのある先輩じゃないかもしれないけど、頑張ってお前たちのこと引っ張っていくから…今年こそは全国行こうな。』





｢…はい、絶対行きます。｣





矢巾先輩の次に出てきたのは渡先輩。



ニコニコ笑顔で動画に映ってくれている。






『国見ー！誕生日おめでとう！いつも俺たちが試合後半で疲れた頃にカバーしてくれたり、物凄い助かってるよ！いつもありがとうな！』





｢こちらこそ、いつもありがとうございます。｣







終始ニコニコ笑顔の渡先輩の次に出てきたのは…





｢ゲッ…！！Aこの人にも頼んだの？｣





｢もちろん！意外とすんなり協力してくれたよ？w｣




画面に映るのはさっきの渡先輩の笑顔とはかけ離れた仏頂面の京谷先輩。






『…今度ハミチキ奢ってやる。…誕生日おめでとう。』





どうやら京谷先輩はここまでが限界だったようだ。




英もそれを分かってるからクスクス笑いながら｢ハミチキよりも塩キャラメルがいいです。｣なんて言ってた。

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