つらいこと。 ページ11
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咄嗟にほどこうとした手が強く握られる
蓮「……こんばんは。二宮さん…ですよね」
和「どーも。高坂くん、だよね」
蓮「はい、Aさんにお世話になってます」
話している間も手は繋がったまま
どう、しよう、
蓮「デート、ですか」
和「うん、まぁね。指輪、見に行ってた」
A「……っっ、」
蓮「そう…ですか」
和「うん、そう」
和さん…わざと言ってる…
ただただ蓮くんと和さんの顔を見るしかない私
蓮「えっと…じゃあ失礼します」
和「じゃ、ね」
言ってすぐに私の手を引いて歩き出す
ずんずん進んでいく足についていけない
A「……っ…蓮くん、またねっ……、」
私たちを見送る蓮くんに手を振る
ぺこり、と小さく頭を下げて笑った蓮くんが
いつもより小さく見えた
人ごみを駆け抜ければ
冷たい風が頬をさいていく
A「かずさん…待って…！」
握られる手が少し痛んだ
A「はぁっ……。」
和「またね、ってなに？」
A「…っ……だ、って和さんが…」
和「俺がなによ」
A「あ…あんな風に言ったら、蓮くん傷つく、よ…」
和「別にいいんじゃない？向こうも覚悟してんでしょ」
A「…っ！そういう問題じゃ…っ」
和「じゃあどういう問題？あの場面で俺がどう言えばよかったの」
A「…それはっ……」
和「よろしくお願いしますって？彼女奪おうとしてる奴に？」
A「………っっ、」
和さんの言ってることは全部正しくて
だからなんて言っていいか分からない
でも、でも、
A「蓮くん…、を傷つけて、ばっかり…だから、」
左手の薬指に触れる
冷たいけど温かくて
愛されてるっていう確かな証拠
耳に揺れるピアスも
左手のこの指輪も
和さんの言葉も
私にはもったいないぐらいたくさんあるものが
蓮くんにはひとつもなくて、
A「片想いの気持ちしか、ないと思うから…」
和さんの髪が冬の風に揺れた
背伸びをして赤くなった和さんの耳に触れる
和「分かるよ、辛いのは。」
A「え…？」
和「俺だってけっこー辛かったもん。Aと会うまで」
切なげに笑ったその表情が瞼に焼付いた
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琉叶(プロフ) - 玉ちこさん» コメ返遅くなってしまって申し訳ないです(>_<)リクエスト承りました！必ずお話にしたいと思います！形になるのはもう第１１章になりますが必ずお話にいたしますのでお待ちいただければと思います！またのコメント心からお待ちしておりますね(^O^) (2014年4月14日 19時) (
レス) id: ca1ab3a12f (このIDを非表示/違反報告)
玉ちこ(プロフ) - 琉叶さん» いやいや、忙しくないですよ〜笑ねこぬるは本当に私の息抜きの場です(*^^*)リクエストいいんですか？！私は和さんが料理を作っているところをみたいです…///図々しくてすいません汗 (2014年4月10日 0時) (レス) id: 7267e837b0 (このIDを非表示/違反報告)
琉叶(プロフ) - ゆりさん» そうなんですね！作者にとってはありがたい、というか思う壺のシステムですね笑 殿堂入りできたのも、ゆり様をはじめとする心優しい読者様のおかげです(>_<)これからもみなさんの心に残るお話を書きたいと思います♪コメント、本当に励みになっております！！ (2014年4月10日 0時) (レス) id: ca1ab3a12f (このIDを非表示/違反報告)
琉叶(プロフ) - 玉ちこさん» お返事すぐにいただけて本当に嬉しいです/// ありがとうございます！玉ちこ様もお忙しいのではありませんか？「ねこぬる」が少しでも玉ちこ様の息抜きの場所になればと思っております！リクエストなどありましたら気軽にお教えくださいね♪いつも応援励みになってます! (2014年4月9日 23時) (レス) id: ca1ab3a12f (このIDを非表示/違反報告)
ゆり(プロフ) - 琉叶さん» コメするとその章の一話目のページに戻るんですよ、だからいっつもコメするとずっと読んじゃって、結局その日更新分の最後まで読んじゃうのが私のいつものパターンです(笑)お星様の翔さんカラー、おめでとうございます(*^O^*)赤になっててなんだか私も嬉しかった！ (2014年4月9日 23時) (レス) id: cf39bd22da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：琉叶
x他1人 | 作成日時：2014年2月9日 16時
