【青】自己否定ガール

☆０ー１ ページ25

Aside




「栗崎さん、これも」


私に嫌がらせばかりしてくる先輩も、



「栗崎、今日中にこれ提出」



常に仕事を回してくる上司も、



「栗崎さぁーん、これやってくれませんか？」



仕事を私に押し付けて男遊びばかりしている後輩も、



「栗崎、これやって」



仏頂面で睨んでくる同僚も。



皆が皆そう、私には優しくしてくれない。



泊まり込みなんて当たり前、むしろ家に居たのが少ないぐらい。



私は一人だった。



会社でも、家でも。



実家も大変だ。



父親と母親は毎秒のように喧嘩。



兄は就活もせず、家でずーっとゲームばかりしている。



弟妹は居場所がなく、毎日いじめにあっていた。



まさに地獄。



学生の頃はストレス発散の時間もなく、ひたすらにバイトバイトバイト。



疲れたんだ、私。



毎日頭がパンクしそうで、次第に思考回路がバグり始めていた。



そして、私は。



６月２１日、時刻は朝の３時。



会社のオフィスでぶっ倒れた。



二週間の入院。



仕事に帰ってきたときには、やはり机の上は書類の山。



だれも助けてくれない、頼らせてくれない。



泣いてられない、叫んでられない、倒れてられない、休んでられない。



１日でも休めば仕事の山。



でも、私は重圧に耐えきれずその会社を辞任した。



次は広告代理店の事務担当。



ところが、ある日。



営業部の佐々木さんが風邪をひいたそうで、



お世話になっていた私が営業に向かうことになった。



しかし、私は不馴れなため、会議室がどこだか分からなかった。



そんなとき、







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出会ったのがころんさんだ。

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