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"罪を冒した"と虚ろな目で彼は言う
けれどその続きを話す気はないのか、唇を固く結んだ
相当思い詰めてるみたいだ…
無理に聞き出そうとは思ってないので、
ちょっと強引だけど話を変えてみることにした
『お客さん、今日はこんな天気なのにどうして外へ？』
「俺、実は今ここら辺で住むとこ探してるんです」
男性の顔色がわずかに明るくなった
どうやら話を変えて正解だったみたい
『あっ、この辺に住んでるわけじゃないんですね！』
「そうなんです。今日は不動産屋とか見て回ろうと思ってたんですけど、ね」
こんな天気になっちゃって、と彼は苦笑いを浮かべた
「貯金もそろそろやばいし、バイトしなきゃなーとは思うんですけど なかなか…」
バイト、その言葉を聞いて私は閃いた
「ならここでバイトしませんか？住み込みで！！」
.
.
.
「_____________は！？」
少しの沈黙の後で出てきたのは間の抜けたような声
そんなに驚いてどうしたんだろう…？
「……助かるけど、…ええ？…いやいや駄目でしょう、住み込みって！…ほんとすげー助かるけど！…でも俺一応男で………この人ってもしかして天然！？…うーん…ゔー……」
何かよく聞こえないけどすごく悩んでるみたいだ
『えっと、気にしないでください、私一人暮らしだし、無駄に広いんで！』
「そ、そういうわけじゃなくてですね………てゆうか一人暮らしって、むしろなおさら問題…」
『？、何が問題なんですか？』
「え！？えぇっと、…それは…」
「？」
.
.
.
その攻防戦(？)がしばらく経ち、
男性は何かを決心したように私を見つめた
「…じゃあ、よろしくお願いします」
その琥珀の瞳は
何かを懐かしんでいるような目をしていた
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水野(プロフ) - けいさん» コメントありがとうございます、コメントが励みになります、ありがとう (2015年12月19日 22時) (
レス) id: ae89676eca (このIDを非表示/違反報告)
けい - トーマさんが好きなので是非とも救ってあげて下さい。 (2015年12月18日 15時) (レス) id: e60248557d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：水野 | 作成日時：2015年12月14日 7時
