5話 ページ6
ﾊﾟﾁｯ
目を覚ました
周りを見渡すと、何年も前に見た光景が広がっていた
ふと私はテレビのリモコンに手を伸ばして電源をつける
そこに映ったのはあの火事の現場に居たヒーローだっ
ﾋｰﾛｰ ｢私たちは全力で救助をしたのですが……あと1歩というところで間に合わず……ｯ！｣
ﾋｰﾛｰ ｢俺たちは勇敢にも火の中に飛び込んだが、2人はもう焼かれていて手遅れだった。俺たちの不手際だ｣
………………
あなたたちは火の中に飛び込んでないじゃない
嘘よ。私の両親を助ける気は本当にあったの？
ﾚﾎﾟｰﾀｰ ｢個性の相性が悪いとはいえ、火の中に飛び込むとは！まだ若手ヒーローでありながら流石です！｣
ﾋｰﾛｰ ｢いえ俺はそんな大層なものではない…今度は必ず救ってみせる。被害にあった方たちのためにも｣
ﾌﾞﾁｯ
不快感が込み上げてきた私はテレビを消して、リモコンを画面に投げつけた
『かぁざぁ……ぁん……どーざぁぁぁ』
抑えきれない涙と酷い胸焼けが自分の無力さを語っているような気がしてしんどかった。
若手ヒーローだから。まだ名声としては物足りないから、少しでも自分がよく見せられるように嘘を混ぜた。
『うっ…えぐっ…えぐっぐっ』
母さんと父さんをまた失った
前世と同じように
前世で親を鬼に食い殺されたのは6歳の時。
今の私は10歳
今回は、今回は両親と幸せに暮らそうと思っていたのに。
ねぇ、ねぇ
個性を使った時よりもしんどいよ。
痛いよ。苦しいよ
『なんでなのよぉ……なんで、なんで』
誰もいない部屋に私だけの嗚咽が延々と垂れ流されていた。
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目玉焼き(プロフ) - 取り敢えず出久くんがかわいいってことがわかりました！←…控えめに言って神ですね。そして更新頑張ってください！ (2020年5月7日 4時) (
レス) id: e9bd1f6a74 (このIDを非表示/違反報告)
Miki - 面白いです!更新頑張って下さい!応援してます。 (2020年4月2日 19時) (レス) id: 38ac23a481 (このIDを非表示/違反報告)
寝不足猫ﾁｬﾝ(プロフ) - 神なのか？←← 更新頑張ってください！！応援しております！ (2019年12月24日 16時) (レス) id: 4170bbe3e6 (このIDを非表示/違反報告)
suno - ゆきなさん» 目から水それなです、頑張ってください！ (2019年11月18日 18時) (レス) id: 6ecd2c2ba3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - あれ？目から水が…これからも無理せずに頑張ってください！楽しみにしてます！ (2019年11月17日 13時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：四ツ谷 | 作成日時：2019年11月2日 4時
