無題 -stigma- (ページ9)

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夕方、退勤時間になり“お疲れ様でしたー”という言葉と共に、人が少なくなっていった。私はというと仕事が終わらずに今日もまた残業をしていた。

終わらないな～と思っていたら急に目の前が暗くなり
「だーーーれーーーだーーー」
『むむむ、その声はテヒョンくんだな』

「せいかーい！」
いひひって笑うテヒョン

「Aさん。残業おつでーーすっ！」
『はいはい、なんでテテはそんなにテンション高いのか教えてくださいまし...』

「そんなことよりさ」
「なんかAさんの周りどうした？」
『...と、言いますと？』

テヒョンもこのこと知ってるのだろうか、、
知ってたらやだな。

「俺全然わかんないんだけど、なんかあったのかなーって」
『いや、何も無いよ。ちょっと仕事でミスったからかなぁ、へへ』

知らないのなら、訂正も何も無いか。

「そうか～、忙しいけど溜め込まないでね！」
『ん、ありがとう。テヒョンももう帰ったら？』

「そうしたいんだけど、Aさんが手伝って欲しそうだから手伝って帰るよ！」

テヒョンが手伝ってくれたので、キリのいいところで帰ることにした。

テヒョンと一緒に会社を出ると

「ねぇ、今日は俺が送るよ」
『えー、いいよ。』
「いーの一応オッパなんだしとりあえず送らせとけ！」

ガシッと腕を掴んだ彼は私の腕を放さなかった。ギリギリと痛むくらいに掴んでいた。

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