【ツイステ】スペードの幼馴染野郎の逸話【男主】 (ページ7)

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悪戯魔法06 ページ7

「と。いうわけで
泊めさせてくれ～」
「趣のある寮だなぁ」

「と。いうわけで。じゃないだろ！
大体手ぶらで泊まろうなんて図々しいにも程があるゾ！」

あと隣のやつは誰なんだゾ！と喚いて迎えてくれたのはグリム
その隣にきょとんとした顔したグリムの監督生のユウ。

俺たち2人はカリムから外泊許可をもらうと
荷物をまとめてオンボロ寮へとやってきたのだった。

グリムは突然きた俺とアリババにグチグチと言っていたが「俺が手ぶらでくるとおもうか？」というと奴の前に缶詰を一つ出した。

グリムは「ふんツナ缶一個で俺の機嫌がとれると…」と腕を組みツナ缶を見て固まった。
そしてワナワナと震えながら「こ、これは…」とツナ缶に歩み寄っていく。

「ふふん、購買数量限定プレミアムツナ缶だ」

「ふな～！！！
どうぞどうぞ！寛いでいってくれ！」

「も～元気だなぁ」

そんな完璧な掌返しのグリムにユウはため息を吐いて呆れていた。
俺はこれを予想していたため特に目を向けるわけでもなく、そのまま中へと入っていく。

「悪戯魔法道具？」
「あぁ、それで今後女になる可能性があるから
人目の少ないここで一夜を過ごそうかと思ってな。」
「落ちてる物を拾って食うなんてマヌケなんだゾ！」
「おめぇにだけは言われたくねぇよ。」

キッと睨めばグリムは目を逸らしてまたプレミアムなツナ缶を愛で始めた。
ほんとこいつ現金なやつだわ…。
はぁとため息を吐いていれば隣にいるアリババが「俺はアリババ、Aが心配でついてきた。一日世話になる」
とユウに挨拶をする。ユウも俺経由でアリババの名前は知っているため「B組の」と納得していた。