【ツイステ】スペードの幼馴染野郎の逸話【男主】 (ページ5)

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悪戯魔法04 ページ5

「ん？」

自室に戻るため寮内を歩いているとアリババが立ち止まった。
どうやら、アリババが何かをみつけたらしい。

俺は「どうした？」と聴いてアリババの目線の先を追ってみる。
すると、自室の扉の前に小さなプレゼントの箱が置かれてあった。
箱には丁寧に【アリババ様へ】とかかており、アリババは箱を怪しげには持ち上げて、怪しげな顔をしていた。

「なんだそれ？」

と俺が箱を開けて中身をみると、中には小さなクッキー1枚
小包装されてはいっていた。
見るからにお店で売っているかのような仕上がりに俺は「うまそー」と言った。

でもアリババはなんとも思ってないのか
「捨てておいて」とだけ言って、部屋の中に入っていく。

「えー？アリババくわねぇの？」
「差出人もない物なんか食えるかよ」
「じゃあ俺もらっていい？」
「何かあっても知らないからな。」
「わーい」

俺は箱からクッキーを取り出すと小包装を破く。
一応怪しいものがないか確認しつつ、匂いもチェック

ふむシナモンクッキーのようだ。
うまそう

パクッとたべれば口いっぱい広がるバターとシナモンの香り
これ普通にうめぇ～！なんていいながら食べてたら、アリババはため息をはいた。
スラム育ちとはいえお坊ちゃんは警戒心強いなぁなんておもいつつ、ペロリとたいらげた。

「うまかったぞ～」
「あ、そう」

よかったな。とアリババが言う。
あまり関心ない返事に俺も堪らなくなりそれ以降は何も言わなかった。