【ツイステ】スペードの幼馴染野郎の逸話【男主】 (ページ3)

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悪戯魔法02 ページ3

「アリババ～」

いつものようにアリババを迎えに入ったら
アリババはよくクラスでつるむ友人と話していた。

「どうも～」
「あ、A」

平気でクラスの中に入りアリババの隣に行けば薄紫色の綺麗な顔した子がペコリと頭を下げた。
おや珍しい、挨拶する子がいるとはと思ってニコリと笑って返事しておく。
もう1人はぶっきらぼうな顔をしており無愛想だった。
正直これがこの学校のデフォでしょ、なんて思ってみる。

「アリババクンの友達？」
「A・アレクス。隣のA組で
アリババとはルームメイトでもあるんだ。
よろしく」

そう手を出せば紫髪の子は俺の手を握り返して
「エペル・フェルミエだよ。よろしく」と言った。

そしてもう1人の無愛想男子に目を向ける

「こっちはジャック・ハウル。」

アリババがそう言って紹介してくれた。
しかし彼は俺と仲良くする気もないらしい。
一切俺の顔をみずに無愛想にいるだけ。

しかしアリババはそんなジャックの気持ちなど露知らず彼の尻にある大きくてふさふさな尻尾を俺に見せてきて「ジャックの尻尾きもちいいんだぞ！」と自慢気に教えてくれた。

それにジャックは「おい！」と叱ると、怒気は払っていないためアリババも全く怯まず笑っていた。

「あはは！よろしくジャック」

「ふんっ」

そしてアリババ、エペル、俺とたわいも無い話をしてるとき(ジャックは聞き専のようであまり会話に入ってこなかった。)
エペルが意味深に言い始めた。

「そういえば知ってる？
男子校でであるナイトレイブンカレッジで女の子の生徒が目撃されてるって話…」

「女の子って…」

その瞬間に俺とアリババ、ついでにジャックは無言でエペルの方を見た。
するとエペルは俺たちの視線に気づいたらしくムッと顔を顰めて

「僕じゃない！」

と声を荒げた。
はは、こいつ面白いな。