【ツイステ】スペードの幼馴染野郎の逸話【男主】 (ページ11)

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悪戯魔法10 ページ11

「うわ、まじでA女になってんじゃん、ウケる」
「…3年生はすごい魔法を作るんだな…」

次の日、ユウとグリムが学校にいって
夕方頃に帰ってきたら、なぜかエースとデュースも一緒に帰ってきた。

後ろには苦笑いして謝ってるポーズをしているユウと、楽しそうに笑っているアリババ
そして
「だから言ったんだぞ！ユウは元気だって！」と恐らくうまく口車に乗せられたのであろうグリムがふんぞり帰っていた。

「お前か…吐いたのは…」

なんて言ってマジカルペンを取り出せば、グリムはハッとして「い、言っちゃだめなんて聞いてないぞ！」っと慌てたようにユウの後ろへと隠れていった。

「何のために休んだと思ってんだ」

「そりゃこんな格好してたら、俺たちに笑われるもんなぁ
なぁAちゃん、」

なんてエースがニヤニヤしながら絡んできた。
肩にぽんっと手をおいて、じろじろと面白い物をみるような目で見ては「ふーん」と意味深な含み笑いをしている。
あぁこれが世に言うセクハラというやつか。ホントにどうしようもないやつだなと深々と感じながらも俺はゆっくりとエースの目を見る。

「え、」

エースは驚いたように一歩後ろに下がった。
その様子にデュースは「エース？」と声をかける

「…ひどい…っ」
「、A…？」

俺の高くなった声に、デュースの方が反応する。
俺はエースの顔をしっかりと見ながら
ポロポロと涙をこぼしていった。

「俺だって、こんな姿になるなんて…っ」

と俺は涙を隠すように顔を覆う。
すると目の前にいるエースはもちろん、今まで見ていたデュースまであたふたとしている。

後ろで見守っていたアリババなんかは「あーあ。A泣かせた！」と俺に近寄り、抱きしめるように頭を撫でてる。
俺はアリババの胸を借りて、これ見よがしに肩を震わせれば、エースはさらにあたふたしてデュースと2人で「エース、お前謝れ！」「なんで俺がっ」なんてしてる。
こいつらちょろいな…